出版社内容情報
モンシロチョウの雄がしばしば別種の雌に交尾をしかける――この現実をどう考えるか? 40年以上モンシロチョウの配偶行動を研究してきた著者に,新しい課題がつきつけられた.雄が雌を翅の紫外色で見分けることをつきとめて以来,つぎつぎと課題をクリアーしてきた.そしていま,新種形成を一気に進める主役にたどりついた? [カラー8頁]
内容説明
モンシロチョウの雄がしばしば別種の雌に交尾をしかける―この現実をどう考えるか?40年以上モンシロチョウの配偶行動を研究してきた著者に、新しい課題がつきつけられた。雄は雌を翅の紫外色で見分けることをつきとめて以来、つぎつぎと課題をクリアーしてきた。そしていま、新種形成を一気に進める主役にたどりついた?
目次
1 モンシロチョウのお嫁さんさがし
2 自然からの挑戦状
3 モンシロチョウの進化
4 世界制覇への道
5 自然選択を勝ちぬいてきた雄
6 発展家雄の成功
7 ルビコン川を渡った雄
著者等紹介
小原嘉明[オバラヨシアキ]
1942年福島県生まれ。東京農工大学農学部卒業。東京農工大学名誉教授・東北学院大学非常勤講師。動物行動学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あさって
2
動物の進化は雄(オス)と雌(メス)の精子と卵子に生じる偶発的な突然変異により生じた子が生存力や生殖力を向上させることに役立つ小さな突然変異の積み重ねによって生じるとされている。しかし、この本ではモンシロチョウの異種間生殖の可能性を紹介し、多くの生物はパートナー探しや競争に破れ独り身の雄がでるため同種間生殖でなく異種間生殖をする変わり者がいて上手いこと適応したら新種が誕生するかもという、刺激的な仮説が紹介されてました。突然変異以外の新たな可能性面白そうですね。2014/02/14
pochi_kuma
2
思考の道筋がとても解りやすい。最終的には科学的常識から一歩踏み出した仮説を提示している。これが新しい知見となるのか、この先ずっと科学ニュースに注意を払うことになりそう。2012/10/17
まめ
0
[図書館]2013/01/31