岩波ジュニア新書<br> 数字とことばの不思議な話

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岩波ジュニア新書
数字とことばの不思議な話

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005006847
  • NDC分類 K815
  • Cコード C0281

出版社内容情報

「二七」では「に」を読むのに,「一七」は「いち」を読まないのはなぜ? 1から10の読み方に隠された謎とは? ふだんなにげなく使っている数字の発音に隠されている「ことばの法則」をさぐってみよう.日常生活でもっとも身近なことばである数字から,日本語の不思議で楽しい仕組みをやさしく解説します.

内容説明

「20」を読むときには「にじゅう」なのに、「10」は「いちじゅう」とは読まないのはなぜ?1から10の読み方に隠された謎とは?毎日なにげなく使っている数字の発音に隠された「ことばの法則」をさぐってみよう。もっとも身近なことばである「数字」から、日本語の不思議で楽しい仕組みがみえてきます。

目次

はじめに―数字はもっとも身近なことば
第1章 一つ、二つ、三つ
第2章 いっこ、にこ、さんこ、しっこ?
第3章 ホップ、ステップ、ジャンプ
第4章 数字のミスマッチ
第5章 電話番号の秘密
第6章 1はイチかゼロか
第7章 数字の語順
第8章 数字とことば
おわりに―日本語に気づこう

著者等紹介

窪薗晴夫[クボゾノハルオ]
1957年、鹿児島県(薩摩)川内市生まれ。大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)、名古屋大学大学院で英語・英語学を学んだ後、英国エジンバラ大学大学院で言語学・音声学を学ぶ(1988年、言語学Ph.D.)。南山大学外国語学部助教授、大阪外国語大学助教授、神戸大学大学院人文学研究科教授を経て、2010年4月より人間文化研究機構・国立国語研究所教授。専門は言語学・音声学。主に日本語の音声現象を分析し、言語の普遍性と個別性を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hnzwd

18
小さい方からだと、「いち、に、さん、"し"、ご」なのに、大きい方からだと、「ご、"よん"、さん、に、いち」になるのは何故?から始まり、数字に関連する言葉についての本。17日のことを"じゅうなのか"って読む若者が〜、って話を違和感あるわー、と思いながら読んでたら、でも14日は"じゅうよっか"って言うよね、みたいな話が出てくる度に、うわっ、ってなるのが楽しい。"じゅうなのか"もありか、ってなって脳は混乱しますが。2023/11/28

ぼりちゃん(旧 aiaimo`olelo)

9
子ども向け新書ということもあり読みやすい。『教養は児童書で学べ』という本があるが、このタイトルを初めて見た時は力強く首を縦にふったものだ(まだ読めてはいないのでいずれ読みたい)。 ぽん、ほん、ぼん、ほん、ほん、ぽん、ほん、ぽん、ほん、ぽん。ここにはある法則が隠れている。これは『ピタゴラスイッチ』で見かけた法則で、日本語の不思議さに思わず声がもれたものだ。数にまつわる日本語の法則とイレギュラー性は奥が深い。1から10数えるのと、10から1数えるのとでは読み方が違う数が存在する不思議。省エネの法則は日本人らし2020/07/31

ドシル

9
子どもの頃から数字は苦手。 苦手克服にはジュニア文庫!!と思って手にした本。 読み始めてからも、いろんな本の誘惑がありなかなか先に進まなかったけどわかりやすく、数字とことばに関する例がいろいろ載っています。 ことばについても参考になることがたくさん。2016/10/24

西澤 隆

7
冒頭が「1→10順と10→1順で数字の読み方が変わる」軽い話題なので「ジュニア新書だしな」と思えば、読み進めるほどにガチな言語音声学的な多言語構造分析の本で驚く。「モーラ」等言語学の用語も頻出してなかなかの難度なのだ。「ブッシュマンの数字の数え方は1,2,たくさん」と振って「文明が遅れているところは」的にディスるのかと思えば、日本語を含め世界の数多くの言語が1,2と3以上を概念的に別に扱う構造を持っていることが語られるなどユニバーサルな視点での「!」との遭遇も。きっちり読むと時間はかかるけど、楽しめます。2022/05/30

ががが

4
日常の中で見過ごしそうな、ことばと数字の関係。4と7をどう読むかというところから始まって、言葉の中にある規則を解き明かしていく。言われてみればということがほんと多くて、気にも留めていなかった自分に驚いてしまうほど。ホップステップジャンプの法則の汎用性はすごいなあ。無意識すぎて、気がつかなかったことを発見していく面白さ。そこから、規則や体系を考えていくことを「神様の手帳をのぞく」という言い方をしていて、これから学問の道へ進む人たちへのエール性も含まれている。一日おきと24時間おきは違うというのが一番不思議。2015/06/26

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