出版社内容情報
入学式に始まる学校生活を色彩豊かに描いた五年智組の学級日誌は、同時に空襲や疎開などの戦時下の暮らしを子どもの目線で綴った貴重な記録である。日誌に光るのびやかな感受性は、現代に何を伝えるのか。
内容説明
入学式に始まり、運動会や学芸会など学校の様子を色彩豊かに描いた瀬田国民学校の学級日誌は、同時に空襲や疎開、学徒動員など戦時下の暮らしぶりを子どもの目線で綴った貴重な記録でもある。日誌に光る子どもたちののびやかな感受性は、戦争に染まらない強さと明るさが人間にあることを、今に伝えてくれる。
目次
1章 学校の中の戦争
2章 銃後をささえる少国民
3章 「貧しい国」の戦争
4章 学級日誌から見えてきたもの
5章 何が学級日誌を育てたか
6章 いまも生きる学級日誌
著者等紹介
吉村文成[ヨシムラフミシゲ]
鳥取県生まれ。京都大学理学部入学。同大学院修士課程(史学)修了。京大探検会、日本南アジア学会、国際文化学会会員。朝日新聞社・社会部、外報部(ニューデリー、シンガポール、ジャカルタ支局長など)、龍谷大学国際文化学部教授を経て、東京・練馬区でカフェ経営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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大先生
9
戦時中の小学生の暮らしぶりを知ることのできる貴重な記録(学級日誌の内容)を紹介した本です。また、当時の校長先生(八嶋校長)が、軍国主義の時代に「ほめる教育」を推進していたこと等も紹介されています。是非とも、今の小中学生に読んでもらいたい一冊ですね。私は小学生の頃に祖父から戦時中の話をよく聞かされましたが、今の小学生はそんな機会もないでしょうから。ところで、クラスが「仁組」「義組」「礼組」「智組」に分けられていたのが驚きです。2024/09/27
ころまる
1
実際の日誌を見てみたいです。2018/07/11