出版社内容情報
縄文人は何を食べていた? 土器は何を語る? モノの用途や技術を解明して、文字のない時代に歴史の光を当てる考古学。この本では、異分野と協力して、様々な方法で新しい事実を明らかにする今の研究をわかりやすく紹介。
内容説明
縄文人は何を食べていた?石器のキズは何を語る?貝の腕輪はどうやって作った?モノの用途や技術を解明して、文字のない時代に歴史の光を当てる考古学は、さまざまな分野と協力して新しい事実を明らかにしようとしています。6人の研究者たちが“現在と未来を結ぶ人間学”としての魅力をつたえる本。
目次
序章 発掘からはじまる歴史学
第1章 炭の粒で年代を測る
第2章 森の資源とその利用
第3章 食べたものを明らかにする
第4章 石器が語る「使用履歴」
第5章 ミクロの痕跡から情報を読みとる
第6章 漆のふしぎとジャパン
第7章 貝輪作りと実験考古学
著者等紹介
阿部芳郎[アベヨシロウ]
1959年千葉県生まれ。明治大学文学部卒業、同大学院博士課程修了。史学博士。専門は、日本考古学。現在、明治大学文学部教授。遺跡の発掘や、実験考古学の手法なども取り入れて、縄文時代を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shigeki kishimura
7
わずかな痕跡からいろんなことがわかるもんなんだな。炭素年代測定だけじゃなくて、他にもいろんな方法で過去の時代を解き明かそうとする姿勢に感銘。2021/04/14
コロン
4
考古学に興味があったので、読んで見ました! 考古学と言えば、発掘作業をして昔の土器とかを見つける感じだと思っていたけど、その土器を採掘した後は、炭素年代測定でいつの時代のものかを調べたり、結構化学的な分野も入っていて、やっぱり幅広い知識が必要なんだなと思いました。 これからは、この教科は捨てるとかはなしにして自分の可能性を広げれるように何事にも全力で頑張ろうと思えました!2014/06/21
takao
1
ふむ2022/04/23
インテリ金ちゃん
1
「考古学の挑戦」という威勢よいのタイトルだが、最先端の技術をやっと考古学にも応用してみましたというお話。科学捜査のように謎が解かれていく過程は楽しい。2019/01/02
ケンチャン
0
専門・細分化された現在の研究の中で、他分野の研究者と交流し、共同研究することで、より精密に推測が可能になることがよくわかった。理系の知識が不足しているので、難しい点もあったが、ジュニアレベルとは思えない貴重な内容だった。2013/06/18