出版社内容情報
田んぼのあぜや川の土手には多くの草花が生えています。それらは古くからある植物、それとも近年外国から入ってきたもの? 日本らしい多様性を保つには何が必要なのだろうか、各地の実践例を紹介しながら考えます。
内容説明
里山や川の土手には多くの草花が生えています。それらは日本に古くからある植物、それとも近年外国から入ってきたもの?人の手が加わると在来植物に、ほったらかしにすると外来植物になり、多様性が失われていきます。それはなぜ?多様性を保つには何が必要なのでしょうか。各地の実践例も紹介しながら考えます。
目次
はじめに 豊かな自然と出会った
1章 日本らしい自然ってどんなもの?
2章 美しいふるさとづくりの決め手
3章 日本人は自然をどのように利用したか
4章 多様性のエコロジー
5章 植物は人間の行為をどう受けとめたか
6章 半自然を再生して生物多様性をとりもどす
著者等紹介
根本正之[ネモトマサユキ]
1946年東京生まれ。東北大学大学院農学研究科修了。農学博士。専門は植物生態学。農林水産省農業環境技術研究所を経て、東京農業大学地域環境科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Takao
5
2010年5月27日発行(初版)。1992年の地球サミットで採択された「生物の多様性に関する条約」の名や、2010年10月には名古屋でその締約国会議(COP10)が開催されたこともニュースで知ってはいたが、何がそこで議論されたのかは知らない。「生物多様性」という言葉を聞いて、勝手に自分で作り上げていたイメージがあったが、本書は、そのイメージを打ち砕いた。「雑草」の名前が数多く出てきたり、植物生態学の話など、ちょっと難しかったが、身近な環境から「生物多様性」を考えることを学んだ。2017/03/18
ジュリ
2
岩波ジュニア新書だけれど、専門用語もでてきて大人向けのようなしっかりした内容。刈り取りはしないほうがいいと思っていたけれど、刈り取りをすることで日が差し込むようになり、在来種が育つ環境もできるようだ。生物多様性にもつながる。2018/03/03
2777
0
雑草に見る日本の植物。最近の興味にあったものである。2014/09/12
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- 和書
- 中村武生とあるく洛中洛外