内容説明
大震災から一〇年、モダニズムと庶民の街はいま、どうなっているのだろうか。繁栄のはじまりの地・兵庫、文明開化の窓口・三宮、変貌した商店街・長田。はなやかな歴史と痛切な記憶が、光と影となってただよう。アートにかける若者、復興へ力をあわせる人、震災体験を伝えようとする人の姿もまじえ、神戸を歩き、学ぶためのガイドブック。
目次
1 神戸はどんな町
2 兵庫の800年
3 海沿いを歩く
4 山の手を歩く
5 灘・東灘を歩く
6 下町に生きる
著者等紹介
島田誠[シマダマコト]
1942年神戸市生まれ。神戸大学経営学部卒業。三菱重工業勤務を経て、海文堂書店社長に就任。1979年海文堂ギャラリーを創設。2000年からギャラリー島田、アート・サポートセンター神戸代表
森栗茂一[モリクリシゲカズ]
1954年神戸市生まれ。大阪教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。長田工業高校、甲子園大学講師を経て、現在、大阪外国語大学教授(開発・環境講座)。都市民俗学が専門
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリータ
8
◆2005年岩波ジュニア新書刊。島田誠(1942-)は旧海文堂書店社長、ギャラリー島田代表、神戸文化支援基金理事長。森栗茂一(1954-)は大阪外国語大教授(刊行当時)、神戸学院大教授(現在)。専門は都市民俗学。◆中世~現在の神戸の歴史、特に水害や震災の影響を振り返りつつ、市西部から新開地、元町・三ノ宮、灘・東灘エリアを歩いて紹介するといったおもむきの本(西・北区はスルー。いいのか?)◆長田など特定の地域の詳細な記述や、都市開発に対する批判・反省も散見され、児童生徒にとってのリーダビリティは「?」である。2025/01/21
takao
1
ふむ2022/04/23
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
0
27年度6年生教科書掲載(参考)2015/06/19
ポルターガイスト
0
岩波ジュニア文庫らしい優等生的な神戸まちガイド。人気のスポットの紹介などはほとんどないが歴史にも地理にも政治にも経済にも社会にも言及があるので子どもには退屈だろうが大人としては勉強になる。ぱぱっと日本の都市を知りたいときは今後このシリーズを読もうかな。副題のとおり震災に焦点が当てられている。岩波だから仕方ないがたまに出てくる筆者のイデオロギーは邪魔。2017/11/26
Guro326
0
日本の都市を手っ取り早く知るには、やっぱりこのシリーズが最適と思う。歴史から名所から、最初のとっかかりをちゃんと示してくれる。2016/03/16
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