出版社内容情報
電子や光は粒であると同時に波でもある-私たちの生活を支える先端技術の多くはこの量子力学なしには成り立ちません.この考えを,どのように生まれ発展したかにふれながら,豊富な図や写真で基礎の基礎から解説します.
内容説明
電子や光は粒であると同時に波でもある―ミクロの世界では、私たちの住むマクロな世界では考えられないことがおこっています。一方、先端技術の多くは量子力学の考え方なしには成り立ちません。量子力学とはなにか。どのように生まれ発展したのかにふれながら、豊富な図や写真を使ってやさしく解説します。
目次
「量子力学と私」
事のおこり
原子の世界へ
量子力学の誕生
物性論との出会い(原子と分子;金属の電子)
超伝導理論を学ぶ
新しい技術と量子力学
波動関数とは何だろうか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
2
・これは大学生にも読ませたい。2020/02/11
素朴実在論くん
1
高校の数学ⅡBと物理基礎の知識があれば、だいたい読めた。とても分かりやすく、文系にもおすすめ。2023/12/27
nagata
1
高校生向けに書いたらこうなるだろうが、「量子力学がわかった」人には到底なれないと思い知る本でもある。直観ではつかめない量子状態を記述するシュレーディンガーの波動方程式からしてつかみそこねたまま、何とか読み進めたが、結局ミクロの世界では不連続であるのが当たり前。となれば、マクロにおいて連続的に見える現象は単なる近似的な世界観にすぎないということ。これは数学の実数的連続にも通じるのでは、と思ったが、再読して考えを深められるだろうか。2019/03/11
アト
1
想像力の要る分野だなあ。五章の周期表関連の話がとても楽しい。原子番号は電子の数でもあるとか、それに伴う質量数、電子配置から分かる安定と結合など。中学のころに覚えて忘れないでいる知識とあれこれ繋がって、そういう理屈だったのかと以前より理解できたように思う。当時は機械的に情報を詰め込んでいただけで、理解したつもりになっていた。本書の全体的には初めて耳にする事柄も多く、まだ頭に馴染まない。まだまだ知りたい。2014/05/15
dai-k
1
ともかくこの分野の可能性と難解さは嫌でも知ることができるであろう入門書。2010/03/11
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