岩波ジュニア新書
カラー版 里山を歩こう

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  • サイズ 新書判/ページ数 179p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005004027
  • NDC分類 K291
  • Cコード C0236

出版社内容情報

人が耕し,採り,憩う.動植物が飛び,泳ぎ,実る.そんな人と生物の共存空間が里山だ.琵琶湖周辺の里山を撮りつづけてきた写真家今森さんが,とっておきの風景を案内してくれる.こんな視線でウォッチングしながら歩きたい!

内容説明

人が耕し、採り、憩う。動植物が飛び、泳ぎ、実る。そんな人と生物との共生空間が里山だ。琵琶湖周辺の里山を撮りつづけてきた写真家今森さんが、カメラ片手に、とっておきの風景を案内してくれる。棚田、雑木林、溜め池、川の風景と、そこに棲む生物たち。古い集落に残る伝統の食や祭り。押し寄せる開発の波。こんな視線でウォッチングすれば、楽しい。

目次

1 里山はバラエティに富んでいる
2 翁が谷の四季
3 雑木林は生きものがいっぱい
4 集落の伝統
5 天神川を下ってみよう
6 里山は未来の風景

著者等紹介

今森光彦[イマモリミツヒコ]
1954年滋賀県生まれ。写真家。琵琶湖をのぞむ田園風景のなかにアトリエをかまえ、身近な自然を撮影。一方、熱帯雨林から砂漠まで、世界の辺境を訪ね、生物や人などあらゆる自然を見聞し、取材をつづけている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

78
里山への憧れ。山や森林と、田んぼや人が共に暮らす土地。穏やかな風土と自然を残し続ける里山。山の起伏を生かして水を流し、地形をそのままに日当たりを考えて農業をする。立体的な棚田が形成され、美しい里山となる。近くには鎮守の森があり、自然に感謝し豊作を願う。みんなの笑顔が溢れています。風を感じる美しい写真の数々。里山は、多様な自然と文化が調和しています。かけがえのない場所を守るのか、森に返してしまうのか。慌ただしい時代の流れの中で、選択が迫られています。これからも愛される里山が生き続けることを願ってやみません。2020/10/15

のぶのぶ

12
森林と草原と湿原、雑木林と田んぼ、そして、人が働きかけることで、生き物が住み、豊かな自然になっていく。雑木林は、人が働きかけ、18から20年で伐採していく。その斑の環境が、そのときにその種に必要な環境を作り出している。田んぼともリンクしている。子供の感想にもあったが、人が管理している、人の近くでも豊かな自然がある、不思議ではあるが、本当に魅力的。今、昔に比べ生き物も減っているそうです。また、管理する若手もいない状況ですが、里山の風景を未来に残すこと、とても大事なことだと感じました。棚田の風景にうっとり。2016/07/23

すなめり

10
普段、当たり前のように見ている風景が、自分にとって「風景」のままか、それとも「かけがえのない自然」となるかは自分次第なんだと思った。自分の足で歩き、様々なものに出会い、関わって、意識を変えていくこと忘れないようにしたい。この本には、土地を見つめ直し、新たに理解するための視点がいっぱい盛り込まれていた。美しい棚田の風景だけではなく、その美しい風景を維持する仕組み(多様な自然と文化が入り交じった不思議な調和)を魅力と共に紹介されている。里山の再生と維持への強い願いが込められている本。2015/08/18

ふしぎちゃん

6
滋賀県大津市仰木の里山。風景写真が美しい。いつか里山に暮らしたい。2022/05/16

ままごん

2
本当はpart2が読みたかったのだけど、つい順番に読みたくなって、こっちから読んでみました。棚田の風景、ステキですね。この本は2002年に出た本だけど、当時、仰木には牛で田起こしをする農家がまだ1軒あったそうです。それから16年ほどたってますが、今ではどうなっているのかな。日本人はもう、こういう風景って観光地としてしか、見ることはできないのかな。2018/10/06

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