出版社内容情報
主題「湖と人間」と新たな理念を掲げた琵琶湖博物館では,来館者は展示物,生きた魚に手をふれ,館活動に参加する.その創設・運営に関わってきた多くの人たちの生きた体験を通し,現代の博物館の成立と,その楽しみ方をガイド.
内容説明
展示物をへだてるガラスの壁は略され、来館者は生きた魚に触れ、昔の家の座敷に上り当時のくらしを体験する。多くの催しに参加し、活動は館外におよぶ。琵琶湖博物館の掲げる数々の新しい理念の実現に向けて、関係者たちはどのような論議をし、困難をのりこえてきたのだろうか。その創設の生きたドラマを通し、現代の博物館活動の深い理解とその楽しみ方をガイド。
目次
1 博物館へようこそ
2 博物館の歴史と未来
3 博物館をつくる
4 あなたも私も博物館員
5 作りあげたい博物館のこれから
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
6
岩波ジュニアシリーズは大人が読んでも耐えられるだけの良質の本だと思う。この本もしかり。前知識なしに古本屋にあったのを購入したのだが、琵琶湖博物館ができるまでとできた後の、学芸員から建設会社、展示会社、ボランティア、受付、博物館友の会(トンボとかホタルなどの会)その他いろんな人の話が載っている。どれ一つとっても面白い。どうしてあのような形の博物館にしたのか、博物館の展示の目的、琵琶湖の話、世界の淡水湖の話、魚の話(これが実に面白い)、昔の琵琶湖の生活、本当にさまざまである。これでまた行きたい博物館が増えた。2020/10/14
ケケ内
1
地誌学おもいだした2016/07/21
やこ
0
後ろの方に、興味があれば読んでほしい本があり、少し年代の古い本たちだが参考になるであろう。 今や県民に愛されている、琵琶湖博物館ができるまでの物語。民家の五右衛門風呂をもらう所から、ついにはその家の母屋や柿の木まで展示することになる展開にはびっくり。さまざまな立場の人が琵琶湖博物館をつくりあげるストーリーが載っている。2024/01/16