出版社内容情報
生活や政治の主人公は私たち1人ひとり,そしてそのよりどころは日本国憲法です.暮らしの中のさまざまな問題から社会や外交におよぶ50の話題をとりあげ,混迷の時代に人権・平和・民主主義の理念を根づかせる方向性を平明な語り口で探ります.主権者教育の画期的テキストと高い評価を得た旧版から6年,待望の新版登場!
内容説明
生活や政治の主人公は私たち一人ひとり、そのよりどころは憲法のこころです。くらしの中の様々な問題から社会や外交に及ぶ50の話題をとりあげ、人権・平和・民主主義の理念を根づかせる方向を平明なエピソードで語ります。憲法の身近な手引きと高評を得た旧版から六年、日本国憲法施行50年の年に待望の新版登場。
目次
1 主権者はどこに?(世紀まつ、のではなく―「世紀末」の世界にむきあう;出羽之守のはなし―比較のなかの近代憲法;あいまいになった裁判―日本人の法感覚 ほか)
2 主権者はいま―(人権は日々新しい―基本的人権保障の意味;親切の限界―法の規制と個人の責任;宛名の書きかた―個人主義憲法と集団主義社会 ほか)
3 主権者はここに(主権者はお客さま?―観客民主主義と政治的権利;「演説会にどうぞ」と言うだけで犯罪―選挙運動の自由;自分たちのことは自分たちで―自己決定権と民主主義 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomozuki Kibe
6
初学者向きの憲法「精神」入門書。50項目、各項目4pで「今の世の中こんな問題があるよ。君ならどうする?」と問いかける。結論がない!と怒っている人が多いのには驚く。著者は意識的に結論≒自分の意見の押しつけを避けているのである。なぜなら「主権者は君」なのだから。そんなに楽がしたいのか。考えるきっかけの見本市。ただ、改定から25年はさすがに古い。あげられるテーマも、実例も見直す余地多し。 それと2に出羽守をあげ連ねているが、この人自身がかなりのドイツ出羽守である。体験に基づいた比較は研究の第一歩ではあるが。2022/06/01
愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
5
【心の琴線に触れた言葉】個人の情報を自分で管理するのがプライバシー。だとすると、国民の政府・官庁・役所であれば、その情報は、役人がではなく、国民が管理できるのが原則のはず。それを見せろと迫られて顔色を買えることはない。2013/11/20
のら
1
憲法を題材としたエッセイという感じの軽い本。読んだものの97年出版の古めの本であるし、今あえて本書を読む意義のようなものは見出だせなかった。2023/02/02
小豆龍
1
これはとても良い入門本である。日本人の政治への姿勢、戦前の反省に対する反省の仕方、皇室典範の問題などなど、ちょっと古いが、様々な事柄が分かりやすく書かれている。現在において盛んな「性表現に関する問題」も入っている。<性表現取り締まりの本当のこわさは、ポルノが禁止されることより、それを通して「よからぬ表現」なら適当に規制されてもいいと、安易に考えてしまうことにある。>は核心をついていると思う。2011/03/31
ちる
0
何が言いたいのかあまりよくわからない。具体例に具体例を重ねて、で、結局何?って感じ。結論も出ないまま「だから、主権者はきみだ!」と押し付けてくる。現代に生きるわたしたちに何をして欲しいのか全く分からない。2016/09/08
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