出版社内容情報
7つの海を支配した一九世紀イギリス,国内では工業化がすすみ,都市環境が悪化した.ナイチンゲールは,歪みに苦しむ人間と社会の現実を直視し,衛生改革をはじめとする社会改良に情熱的にとりくんだ.看護という仕事を確立した「白衣の天使」,さらに社会改革家としての大きな実像を,くっきりと浮び上らせる.
内容説明
7つの海を支配した19世紀イギリス、国内は工業化が進み、都市の生活環境が悪化した。ナイチンゲールは、歪みに苦しむ人間と社会の現実を直視し、衛生改革をはじめとする社会改良に情熱的にとりくんだ。看護という仕事を確立した「白衣の天使」、さらに社会改革家としての大きな実像を、くっきりと浮び上らせる。
目次
1 ナイチンゲールの時代
2 苦悩から独立へ(ヨーロッパ社会に触れて;苦悩のはじまり;目標と決意を固める)
3 クリミアでのたたかい(スクタリ兵舎病院に入る;イギリス陸軍の厚い壁;偏見を打ち破る)
4 社会改革家ナイチンゲール(陸軍の衛生改革を実現;インドの衛生改革にとりくむ;時代精神とたたかう)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桜海
1
ナイチンゲールに興味を持って、学校の図書館で借りてみました!!詳しく知らなかったので、意外な発見が多かったです。2013/10/18
おおくま
1
無理解を越えて、看護の道を拓いた。現代医療、看護へのいくつもの功績を残している。病院が清潔で気持ちのいい空間になっているのは、ナイチンゲールの努力のお陰なんですね。2013/09/04
のん@絵本童話専門
0
戦場の天使というイメージだったが、全く違うナイチンゲール像だった。階級社会でガチガチの中、家族の反対を押し切り、看護の道へ。コネや後ろ盾をフル活用して政治的手腕を発揮しながら、保守的な人の強固な壁を取り去ろうと奔走した社会改革家であった。アバズレという看護婦のイメージを一新し、専門的な職業へ。クリミア戦の兵舎病院、インドの駐留軍病院と市民の衛生改革、救貧院改革を行なった。意外にも感情論より数字のデータを多用する理論派であり、素晴らしい人物だが、聖母というよりなかなかに尖った人間だと感じた!中学〜2024/06/28