出版社内容情報
10年余り後に迎える21世紀には,若いみなさんは社会の中心的なにない手として活躍しているでしょう.この本では,“3年B組金八先生”のシナリオ作家である著者が,東南アジアで見聞きしたこと,考えたことから,君たちの学校,勉強,生き方について問いかけ,日本の進むべき道を探ります.明日を生きる若者へのメッセージ.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
18
著者の小山内さんは「三年B組金八先生」のシナリオライター。取材のためシンガポールを訪れ、そこで見聞きしたことを元に語る。第二次世界大戦において、「被害者でもあると同時に、加害者でもある」とおっしゃる著者。戦争を体験なさっているから言えることとはいえ、完全に無関係、昔のことでしょ? とは絶対に私も言えない。シンガポールに対する日本軍の侵略についてもよく知らなかった自分を恥じた。明日があると思えることはとても幸せなことなのだなと改めて感じた。2013/04/17
じゅんつゆ
4
金八のシナリオライターがこんなにも素晴らしい人とは知らなかった。ガキの頃は「歴史なんて学ぶ意味無い!」と思っていたけど、教養として必要最低限の知識は身につけたい。2014/11/23
りょう
0
経済成長をしているシンガポールの「ルック・イースト」政策。〝日本に学べ〟規律正しく、努力、忍耐力、そしてチーム力のある日本人。そういう日本人のお陰で今の豊かな日本があるんだろうが、果たして現代は。自分はと考えると色々疑問になる。 人間は歴史を学ぶことによって進歩し、人間らしく生きていくには、隣人はなにものにもかえがたい学び相手。家族のルールなどの根底にあるものは相手への思いやりとやさしさである。 人との関わりも日本と他国との関わりも、相手を知り、相手に対する思いやりがあれば変わる。 難しいけどそう感じた。2017/04/11
ビタミンちゃん
0
いい本です。ただ観念論に堕している主張が多い。所詮ジュニア新書と云ったところか。若い一時代人としての認識を改めるのによい。2012/03/01