出版社内容情報
多くの若ものが大学に進むなかで,どの大学を選ぶか,大学でなにを学ぶか,学問を人生にどう生かすかが問われています.いま学長をつとめる著者が,大学の現状を正確にとらえたうえで,これらの切実な疑問に具体的に答えます.大学をめざす高校生,受験生をもつ父母,先生はもちろんのこと大学生にも役立つ現代の大学案内.
内容説明
大学教育の性格がいま大きく変化している。私たちは何のために大学に行くのだろうか?大学や学問の意味を問い、どの大学を選ぶか、何を学ぶか、学問を人生にどう生かすかという基本的な問題に答えた本。これから大学をめざす人、いま学ぶ人に、適切な助言をあたえてくれる。
目次
1 大学をめざして
2 いま大学生は
3 学生生活のあれこれ
4 大学とはなにか
5 大学ぶ学ぶこと
6 大学の出口
7 学歴社会といわれるが
8 大学でなにを学ぶか
著者等紹介
隅谷三喜男[スミヤミキオ]
1916年東京に生まれる。1941年東京大学経済学部卒業。満洲製鉄株式会社に勤務。敗戦後、引き揚げ、46年東京大学経済学部助手となり、のち同教授、学部長をつとめる。77年から信州大学人文学部教授、経済学部長をへて、現在、東京女子大学学長。東京大学名誉教授、経済学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
2
ふむ2022/12/23
(っ ॑꒳ ॑c)
2
毎日の大学生活の中で自分のやりたい事や夢が見つからないことから、この本のタイトルに惹かれ読んでみたが、最近読んだ本の中で1番夢中になった。学歴コンプ、これは自分の中では意識している訳でもないのに何故か心の中でどうしても引っかかる部分。まさにその部分に触れていて心がスッキリした。今も昔の学生の本質は変わってないことも安堵した。2018/11/23
ステビア
2
ジュニア新書だから、ということもないだろうが内容はかなり易しめ。著者の人柄の良さが垣間見できるかも。真理の探究、タテの学歴主義とヨコの学校歴主義。2012/05/20
ビタミンちゃん
2
非常な名著。素晴らしい指摘の連続。時代を超えて読まれるべき名著であると思う。大学生活に強いインタレストがある学生には、是非一読して頂きたい名作である。2011/12/11
みかん
1
大学でなにを学ぶのか、ということがわかりやすくすっきりとまとめられていた。 特に帝国大学から国立大学、法律学校の大学化、またその後地方駅弁大学や私立大学の創立の流れは興味深かった。 昔はごく一部のエリートのためのものだった大学、しかし今ではほとんどの人がなんとなく大学に行くようになった。 大学が一般化した今、自分がいかにして周りと差を付けるか、大学を通して成長するべきか考えされられた。2016/05/10