岩波新書<br> イギリス帝国 支配と残影

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岩波新書
イギリス帝国 支配と残影

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004321231
  • NDC分類 233.05
  • Cコード C0222

出版社内容情報

「陽の沈まぬ帝国」と呼ばれた、史上最大の植民地支配国イギリス。政治・経済の覇権国として現代世界に与えたその影響は計り知れない。前史となる北米大陸への植民からブレグジット、ガザ戦争までを射程に、統治に用いられる暴力の系譜、中心-周縁の非対称的な支配構造、帝国解体後なお各地に残り続けるその影を描ききる。


【目次】

 はじめに――世界史のなかのイギリス帝国
  イギリス帝国の広がりと本書の射程
  「帝国」とは何か
  本書の留意点

第1章 北米からアジア・太平洋へ
 1 帝国建設への助走
  イギリス内諸地域の関係
  複合国家と国内植民地主義
 2 帝国の出発
  北米・カリブ海での植民地建設
  先住民との関係
  植民地に渡った人々
 3 アフリカ人奴隷と奴隷貿易
  奴隷貿易の様相
  奴隷貿易と奴隷制の廃止
 4 アメリカ合衆国の独立
  アメリカ独立戦争
  独立をめぐる諸力
 5 インド統治の開始
  プラッシーの戦い前後
  インド統治の性格
 6 南太平洋での植民地建設
  新たな入植者植民地
  アボリジナルとマオリ

第2章 帝国主義の時代
 1 一九世紀中葉のイギリス帝国
  自由貿易帝国主義とアヘン戦争
  インド大反乱
  「開国」後の日本とイギリス
 2 帝国主義の時代
  「陽の沈まぬ帝国」
  植民地戦争
  植民地戦争の具体像
 3 帝国拡大・統治の様相
  帝国拡大の要因
  宣教師の役割
  統治の形態
  協力と抵抗、合意と強制
  帝国意識
 4 南アフリカ戦争
 5 日英同盟

第3章 二つの世界大戦
 1 第一次世界大戦
  帝国の戦争としての性格
  アフリカでの戦争
  中東をめぐる「三枚舌」外交
  「帝国の総力戦」
  「帝国の総力戦」のほころび
 2 戦後世界と植民地支配体制の動揺
  帝国支配の同時的危機
  委任統治体制
  パレスチナ委任統治
  コモンウェルス(英連邦)の誕生
  日英同盟の廃棄とその後
 3 一九三〇年代の帝国像
  世界恐慌とその影響
  宥和政策と帝国要因
 4 第二次世界大戦
  第二次世界大戦の複合的性格
  「帝国の総力戦」再び
  「帝国の総力戦」への反抗

第4章 脱植民地化の曲折
 1 帝国再建への注力
  植民地への復帰
  戦後改革と帝国再建
 2 地域分割が生む苦難――インドとパレスチナ
  インド・パキスタン分離独立
  イスラエルの「建国」
 3 植民地独立の加速化
  「憲政的発展」の実相
  スエズ戦争とその後
  「変化の風」のなかで
 4 「帝国後」の世界へ
  コモンウェルスとコロンボ・プラン
  「スエズ以東」からの撤退問題とディエゴガルシア
  ヨーロッパ統合への参加
 5 脱植民地化とイギリス社会
  北アイルランド紛争
  フォークランド戦争
  

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

11
イギリス帝国の形成から、戦後の脱植民地の動きの中での再編、そしてブレグジットまでを描く。戦前までの話はほかの本でも触れられているところで、読みどころは戦後ということになるのかもしれない。ただ、戦前の話も内国植民地とも言うべきアイルランドの人々の視点からの植民地統治の評価などの新機軸が盛り込まれている。近年帝国とは無関係の国のコモンウェルスへの加盟が見られるといったことや、アムリットサル事件やマウマウ弾圧が90年代になってから取り沙汰されるといった、日本の戦争責任問題を連想させるような事項にも言及している。2026/08/28

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