出版社内容情報
「陽の沈まぬ帝国」と呼ばれた、史上最大の植民地支配国イギリス。政治・経済の覇権国として現代世界に与えたその影響は計り知れない。前史となる北米大陸への植民からブレグジット、ガザ戦争までを射程に、統治に用いられる暴力の系譜、中心-周縁の非対称的な支配構造、帝国解体後なお各地に残り続けるその影を描ききる。
【目次】
はじめに――世界史のなかのイギリス帝国
イギリス帝国の広がりと本書の射程
「帝国」とは何か
本書の留意点
第1章 北米からアジア・太平洋へ
1 帝国建設への助走
イギリス内諸地域の関係
複合国家と国内植民地主義
2 帝国の出発
北米・カリブ海での植民地建設
先住民との関係
植民地に渡った人々
3 アフリカ人奴隷と奴隷貿易
奴隷貿易の様相
奴隷貿易と奴隷制の廃止
4 アメリカ合衆国の独立
アメリカ独立戦争
独立をめぐる諸力
5 インド統治の開始
プラッシーの戦い前後
インド統治の性格
6 南太平洋での植民地建設
新たな入植者植民地
アボリジナルとマオリ
第2章 帝国主義の時代
1 一九世紀中葉のイギリス帝国
自由貿易帝国主義とアヘン戦争
インド大反乱
「開国」後の日本とイギリス
2 帝国主義の時代
「陽の沈まぬ帝国」
植民地戦争
植民地戦争の具体像
3 帝国拡大・統治の様相
帝国拡大の要因
宣教師の役割
統治の形態
協力と抵抗、合意と強制
帝国意識
4 南アフリカ戦争
5 日英同盟
第3章 二つの世界大戦
1 第一次世界大戦
帝国の戦争としての性格
アフリカでの戦争
中東をめぐる「三枚舌」外交
「帝国の総力戦」
「帝国の総力戦」のほころび
2 戦後世界と植民地支配体制の動揺
帝国支配の同時的危機
委任統治体制
パレスチナ委任統治
コモンウェルス(英連邦)の誕生
日英同盟の廃棄とその後
3 一九三〇年代の帝国像
世界恐慌とその影響
宥和政策と帝国要因
4 第二次世界大戦
第二次世界大戦の複合的性格
「帝国の総力戦」再び
「帝国の総力戦」への反抗
第4章 脱植民地化の曲折
1 帝国再建への注力
植民地への復帰
戦後改革と帝国再建
2 地域分割が生む苦難――インドとパレスチナ
インド・パキスタン分離独立
イスラエルの「建国」
3 植民地独立の加速化
「憲政的発展」の実相
スエズ戦争とその後
「変化の風」のなかで
4 「帝国後」の世界へ
コモンウェルスとコロンボ・プラン
「スエズ以東」からの撤退問題とディエゴガルシア
ヨーロッパ統合への参加
5 脱植民地化とイギリス社会
北アイルランド紛争
フォークランド戦争
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さとうしん




