岩波新書<br> 中高年シングル女性―ひとりで暮らすわたしたちのこと

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岩波新書
中高年シングル女性―ひとりで暮らすわたしたちのこと

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  • サイズ 新書判/ページ数 250p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004320937
  • NDC分類 367.21
  • Cコード C0236

出版社内容情報

女性が一人で暮らしていく。ただ、それだけのことが、こんなにも大変だなんて! あらゆる社会保障や支援の狭間にこぼれ落ちてしまう、「透明」な存在と化した中高年シングル女性。仕事や住まい、お金の悩みから、老後の不安、人間関係まで、「ひとごとではない」著者が多くの当事者女性たちの声とリアルを伝える。


【目次】

第1章 中高年シングル女性とは
 中高年シングル女性とはどんな存在か?
 昔も、これから先も変わらない
 女性が踏みつけられる社会で
 共通する課題でつながる
 制度が変わると理解が深まる
 「しんぐるまざあ」から「シニアシングル」へ

第2章 働いているのに、この不全感
 石垣りんの嘆き
 最初に話を聞かせてくれたうめこさん
 リーマンショックと母の死と
 加東さん、四人の子を抱え生きる
 正規職を義父母の介護で手離す
 生活保護を受けたいブラシさん
 「短時間労働=非正規=低賃金」の間違い

第3章 いつまで働くのか
 「私、一生懸命に働いていた」
 女たちのコミューン生活
 生活保護の花咲かばあさん
 流動させられたのは私たち
 人生には思いがけないことが起きる
 フリーランスも歳をとる
 「働く」も支え合い

第4章 家庭からの脱出
 中高年シングル女性と家庭
 看取りまで、看取りのあと――シマコさん
 女四代――征子さん
 蓋をし、演じた日々から――さきこさん

第5章 就職氷河期世代の不安定雇用――会計年度任用職員という働き方
 雇い止めが横行する「地方公務員」
 非正規女性が支える公共サービス
 残業すれば、別日の勤務時間が減らされて……
 分かり合える人がいない孤独
 「三位一体改革」で進んだ非正規化
 年度替わりで勤務時間削減、雇用保険に入れず……
 資格をいくつとっても、どこまでも非正規……
 「透明にされた女性たち」
 変化の兆し

第6章 生涯暮らせる住まいが欲しい
 「住まいは人権」なのに、「人権」がない
 「いばらの道」の職業人生と住宅問題
 シェアハウスから循環する地域の暮らし
 地方で就職氷河期を生きるということ
 集まって住む――団地の可能性

第7章 差と異の間の権利
 じつは三〇年も前から
 パワハラ上司、DV彼氏からの逃走
 自分の生活をしたいだけなのに
 四〇歳での気づき
 女性たちの中の「差」と「異」
 引きこもりのち立候補

第8章 問題はお金だ――私たちはいかにつながるか
 ①フェミニズムでつながる
 本当は社会構造のせい――miemieさん
 北関東のセーファースペース――山田亜紀子さん
 ②脆弱性を強いられる女性たちのつながり
 シンママ大阪――寺内さん
 壮絶な体験からシェルターへ
 ひとりで生きなきゃいけない三人
 連鎖を生まないために

第9章 そこまでどうやってきたのか?
 老後を意識する
 年金はもらえる?
 「花の谷」へ
 死ぬことをあきらめない
 ひとりでは心

内容説明

女性がひとりで暮らしていく。ただ、それだけのことが、こんなにも大変だなんて!さまざまな社会保障や支援の狭間にこぼれ落ちてしまう、「透明な存在」と化した中高年シングル女性。仕事や住まい、お金の悩みから、老後の不安、人間関係まで、「ひとごとではない」著者が多くの当事者女性たちの声とリアルを伝える。

目次

第1章 中高年シングル女性とは
第2章 働いているのに、この不全感
第3章 いつまで働くのか
第4章 家庭からの脱出
第5章 就職氷河期世代の不安定雇用―会計年度任用職員という働き方―
第6章 生涯暮らせる住まいが欲しい
第7章 差と異の間の権利
第8章 問題はお金だ―私たちはいかにつながるか
第9章 そこまでどうやってきたのか?
第10章 「生きていかないとならないから」

著者等紹介

和田靜香[ワダシズカ]
1965年生まれ。ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ピンガペンギン

31
中高年シングル女性の生の声を拾っている。データで分析するだけでは見えてこないような具体例がある。悪戦苦闘の現実がある。ただ生の声をそのまま文章にしていて、わかりやすく直してない部分があるので、一読してわかりにくいところがある。住居についての不安が大きい。100万人弱の女性が低年金で老後を迎えると予測されている。給料が少ない→年金受給額が少ない、なので、文化的な生活ができるかどうか。年金の在り方などは、シングル女性に留まらない話だ。不合理な部分が多い。神奈川のシェアハウスの話(家賃・公共料金他で月6万円)2026/01/05

あや

30
昨日買った本を今日読了。ここにはさまざまな年代、境遇のシングル女性が登場。総じて言えるのは、賃金の上がらない30年間女性の労働力は安く買い叩かれ、見えない家事育児介護は女性に押しつけられ、差別され、暴力を振るわれ、耐えてきた上に日本の社会は成り立っている。フェミニズムという言葉やセクハラやDVという言葉が市民権を得てきたのはごく最近だなと思う。私も非正規雇用を転々としてきた。年金など食べていけるほど貰えない。氷河期世代のシングル女性がこれから老年期を迎える。贅沢がしたいわけではなく人並みの暮らしがしたい。2025/12/24

二人娘の父

9
社会に現存する問題を、当事者が告発し、解決に動く。書いてしまえば当然のようだが、これがかなり困難なことであることは、少しでも想像力を働かせれば理解できる。例えば、障がい者、被介護者、難病患者、そして「中高年シングル女性」―。社会の中に確かに存在するが、見えないものとされてきた存在について、当事者である著者が声を上げた記録からは、ひとりであることは、衣食住はもちろん、亡くなることまで考えれば、困難の連続であることが分かる。他人の人生を困難とレッテルを貼るのはとても失礼だが…。社会課題に光を当てる良書である。2026/01/31

てくてく

7
若年女性の行きづらさに対する支援は多少なりともあるとしても、中高年女性は親、夫、子どもの支援を受けているであろうという前提が今なお続いているのか、中高年シングル女性は社会において透明化されていて、彼女たちが抱えている問題に対する支援はまだまだできていない。そして、結婚しようが子どもがいようが最終的にはシングル状態になることが多いであろう女性がどのように生活し、何に困っているのか、何が不安なのかを、当事者の口を通して明らかにする必要はあるのだろうなと思った。私にとって他人事では決してない。2026/02/03

お抹茶

6
不条理な現実に怒りの声を上げる本。インタビューも多い。フェミニズムや社会運動の記述も多い。夫の収入があって初めて生活ができる水準でしか女性が働けない構造に問題がある。会計年度任用職員で安い非正規として使い捨てられる人がいる一方,扶養内で働きたい層には便利な働き方で,既婚とシングルの間に深い溝がある。お金の問題を軸として,フェミニズムや脆弱性を強いられる女性達という視点で繋がることを訴える。2026/01/24

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