出版社内容情報
団塊世代が全て75歳以上の後期高齢者となり、団塊Jr.世代は50歳を超える2025年。介護問題がさらに深刻化していくのは必定とされる。経済、医療・健康、情報、地域、親類・縁者、世代間、意識の7つをキーワードとして、介護保険の実態や課題を余すところなく解説。誰もが安心した介護生活を送るための決め手を探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
57
【介護格差は、高齢者や家族の「意識づけ」で変わる】経済、医療・健康、情報、地域、親類・縁者、世代、意識の各格差の実情に光をあて、介護保険の実態や課題をあますところなく解説。誰もが安心できる介護生活を送るための決め手を探った新書。<「介護」が必要となる日に備えて情報収集に励む/「介護予防」に励んで、要介護者になりにくくなることは重要な視点である。しかし、日頃から介護に関する意識を高めていれば、いざ要介護者となっても困らずにすむ/介護は「運」次第という要素は否めない>が、運・不運も努力次第で状況は変わると。⇒2024/10/04
けんとまん1007
56
介護をキーワードに、福祉とは・・を考えながら読み進めた。制度の在り方、現状を踏まえ、今後の方向性について整理されていて腑に落ちる点も多い。介護を受ける側、関わる側について、経済的な面からのアプローチだけなく、コミュニケーションの在り方や、コミュニテイの在り方も考えた。いきなりは難しいと思うが、制度改正云々という言葉を眼にすると、胡散臭いものを感じてしまうようになっている自分がいる。机上の論理だけでは、いい方向へ行かない。人は生き物であるということを忘れない。2025/03/10
けぴ
40
介護保険でカバーできる介護のみでは不足することも多く、また介護職に対する賃金の安さから介護保険を使って介護を受けようとしても受けられない事態が想定される。介護保険外の自費で介護を受けられる人のみ安心なので「介護格差」が生まれる。解決策としては介護分野への公費の注入、特に介護職への賃上げや公務員化が案とした述べられる。財源としては法人税の強化が挙げられている。新たな国債を発行することなく実現されることを願う。2025/04/17
ひと
17
親にせよ自分にせよ、いつか必ず直面する介護問題への理解を少しでも深めておきたい。少子高齢化の回避はもはや不可能な中、どうやって介護可能な環境を維持するのか、課題山積でめまいがする。待遇改善と人材確保、制度維持の財源確保の難しさ。自分でできること、まずは健康第一。健康寿命と要介護までの期間を延ばせるよう努めたいが、世の中の定義だけでなく、自分なりの健康基準も持っている必要性を感じる。介護を受けるにもコミュ力は大事。引退後に現役時代の経験や思い出を語って煙たがられないように気を付けたい。目指せ好々爺。2025/03/29
ごへいもち
15
介護職に正規公務員をという主張だけれど公務員って異動があるからどうなのかなぁ2024/11/04
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