出版社内容情報
団塊世代が全て75歳以上の後期高齢者となり、団塊Jr.世代は50歳を超える2025年。介護問題がさらに深刻化していくのは必定とされる。経済、医療・健康、情報、地域、親類・縁者、世代間、意識の7つをキーワードとして、介護保険の実態や課題を余すところなく解説。誰もが安心した介護生活を送るための決め手を探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
102
介護する側は相方のお母さんを10年ほどしました。大変だったなぁ。自分の両親は今年父親が亡くなり母親は基本長男が見てくれているので可能性としては相方と私の介護。年金額が月10万だと生活保護受給の月11万と医療、介護保険が全てタダと比べると「在宅介護」は厳しいのが実態とあって驚きました。もう一つ驚いたのは独居高齢者の15%が貯蓄額がない!…日本は大丈夫なのか心配になってくる。そして元気なうちは働こう70歳までは週に3〜4日これが介護予防には1番だと。…まー、分からないでもないけど働く事がイヤでなければね。2025/08/16
ネギっ子gen
61
【介護格差は、高齢者や家族の「意識づけ」で変わる】経済、医療・健康、情報、地域、親類・縁者、世代、意識の各格差の実情に光をあて、介護保険の実態や課題をあますところなく解説。誰もが安心できる介護生活を送るための決め手を探った新書。<「介護」が必要となる日に備えて情報収集に励む/「介護予防」に励んで、要介護者になりにくくなることは重要な視点である。しかし、日頃から介護に関する意識を高めていれば、いざ要介護者となっても困らずにすむ/介護は「運」次第という要素は否めない>が、運・不運も努力次第で状況は変わると。⇒2024/10/04
けんとまん1007
60
介護をキーワードに、福祉とは・・を考えながら読み進めた。制度の在り方、現状を踏まえ、今後の方向性について整理されていて腑に落ちる点も多い。介護を受ける側、関わる側について、経済的な面からのアプローチだけなく、コミュニケーションの在り方や、コミュニテイの在り方も考えた。いきなりは難しいと思うが、制度改正云々という言葉を眼にすると、胡散臭いものを感じてしまうようになっている自分がいる。机上の論理だけでは、いい方向へ行かない。人は生き物であるということを忘れない。2025/03/10
けぴ
43
介護保険でカバーできる介護のみでは不足することも多く、また介護職に対する賃金の安さから介護保険を使って介護を受けようとしても受けられない事態が想定される。介護保険外の自費で介護を受けられる人のみ安心なので「介護格差」が生まれる。解決策としては介護分野への公費の注入、特に介護職への賃上げや公務員化が案とした述べられる。財源としては法人税の強化が挙げられている。新たな国債を発行することなく実現されることを願う。2025/04/17
Mc6ρ助
21
介護格差というタイトル、なんかとってつけたみたい。もちろん格差は歴然と存在するが、生活保護受給者のほうが充実した介護を受けられる、介護じゃなくて年金額とか生活保護の(10%程度だという)捕捉率やなんかのこの日本を取り巻く生活安全保障の問題だよね。介護保険の持続のためと称して提供する介護の負担額を増やし質を落としているけれど、みんなが生活保護を申請したら税金から拠出せざるを得ないんじゃなかろか?いや、どこかに乳母捨て山を作ってしまうかも知れない、今日この頃の日本・・。選挙のときだけ社会保障ってなんかな〜。2025/07/09
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