岩波新書<br> なぜ難民を受け入れるのか―人道と国益の交差点

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岩波新書
なぜ難民を受け入れるのか―人道と国益の交差点

  • 橋本 直子【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 284p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004320180
  • NDC分類 369.38
  • Cコード C0236

出版社内容情報

世界であいつぐ迫害や人権侵害。「自国第一」を掲げるポピュリズムの台頭。状況が年ごとに複雑になるなか、国際社会は葛藤を抱えつつも難民保護の取り組みを続けている。各国はいかなる論理と方法で受け入れを行なってきたのか。日本の課題は何か。政策研究の知見と実務経験をふまえ、多角的な視点で難民「問題」を考える。

内容説明

世界であいつぐ迫害や人権侵害。「自国第一」を掲げるポピュリズムの台頭。状況が年ごとに複雑になるなか、国際社会は葛藤を抱えつつも難民保護の取り組みを続けている。各国はいかなる論理と方法で受け入れを行なってきたのか。日本の課題は何か。政策研究の知見と実務経験をふまえ、多角的な視点で難民「問題」を考える。

目次

第1章 難民はどう定義されてきたか―受け入れの歴史と論理
第2章 世界はいかに難民を受け入れているか―その1「待ち受け方式」
第3章 世界はいかに難民を受け入れているか―その2「連れて来る方式」
第4章 日本は難民にどう向き合ってきたか
第5章 難民は社会にとって「問題」なのか―難民はそもそも「エリート」
第6章 なぜ「特に脆弱な難民」を積極的に受け入れるのか―北欧諸国の第三国定住政策

著者等紹介

橋本直子[ハシモトナオコ]
1975年、東京都生まれ。オックスフォード大学強制移住学修士号、ロンドン大学国際人権法修士号、サセックス大学政治学博士号取得。在ニューヨーク国連日本政府代表部人権人道問題担当専門調査員、国際移住機関ジュネーヴ本部人身取引対策課プログラム・オフィサー、国連難民高等弁務官事務所北部スリランカ(ワウニヤ事務所)准法務官、外務省総合外交政策局人権人道課国際人権法・人道法調査員、国際移住機関駐日事務所プログラム・マネージャー、一橋大学大学院社会学研究科准教授などを経て、国際基督教大学教養学部政治学・国際関係学デパートメント准教授。(法務省)難民審査参与員、ロンドン大学高等研究院難民法イニシアチブ・リサーチ・アフィリエイト。専攻、国際難民法、強制移住学、庇護政策研究、国際組織論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

112
難民の定義、難民条約、ノン・ルフールマン原則、難民と移民の違い、日本の難民受入れの歴史など、制度・経緯・現状はよくわかった。難民には「受け入れ方式」と「連れて来る方式」があることも納得した。著者は、難民による犯罪率の増加は僅かであり、また「難民はそもそもエリートが多い」と言うが、受け入れ側が選択的に主導権を握る第三国定住に議論が偏っているようにも見える。今、欧米で右翼政党が主導する反移民・反難民の動きが加速する中で、「なぜ難民を受け入れるのか」という問いへの答えが見出せないまま読了してしまった…。2024/08/02

壱萬参仟縁

48
F文庫より。高校生は、公共や政経で学ぶ「ノン・ルフールマン原則」(33頁他)。これは、いったん難民が他国の管轄圏内に入ったら、難民でない、あるいは値しないまで迫害の危険のある国に絶対に追い返してはならない国際法上の重要大原則。初めて知ったのは、「チェーン・スポンサーシップ」で、難民が自立して、民間スポンサーになれるほどに成功、別の難民を呼び寄せるという連鎖現象(104頁)。素晴らしい。本来の難民保護とは、本国で迫害のおそれがあり、特に脆弱な立場に置かれた人を優先的に受け入れる(148頁)。寛大な対応を。2024/12/19

Satoshi

15
素晴らしい新書。ヨーロッパ各国が右傾化し、難民・移民により治安が悪化するという言動がさも常識のように語られる昨今で、各国の事例やデータをもとに客観的な事実を記している。難民の定義、欧米各国は難民を受け入れた歴史的理由、そして日本の難民政策の順に理路整然と述べている。「生まれの偶然性」という著者の問題提起は難民受け入れ率が世界的に極めて低い日本こそ考えるべきテーマではないであろうか。2024/07/02

しゅー

9
★★★恥ずかしながら「難民」についていかに無知だったかを思い知らされる。そもそも私は難民の定義を理解していなかった。まあ日本での「●●難民」と言う用語の使い方を見るに、自分だけの問題ではないと思うけど。本書は後半に行くほど一般読者にとっては読みづらくなって来るので、前半の難民とその周辺の用語を整理する部分だけでも多くの人に読んで欲しい。著者はネット空間にあふれる誤った情報を正すために本書を執筆したとのこと。確かに言葉の定義や各国の状況などの前提をおろそかにした議論がいかに多いことか。これこそ新書の醍醐味。2024/10/11

tharaud

9
著者は「生まれの偶然性」という観点からこの本を始める。読みながら、これまで自分が難民になる可能性を考えたことがないという事実に初めて気づいた。考えたことすらもない、という地点から始める必要がある。われわれはあまりにもこの世界について無知だ。2024/10/12

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