出版社内容情報
本書は、西洋美術鑑賞の懇切な手引きとして好評の『名画を見る眼』のカラー版である。モネに始まる近代の名画14点、そして同時に鑑賞したい絵画を多数収載。題材や技術だけでなく歴史的・思想的背景、くわえて画家の個性が感じられるエピソードを交えながら解説した。刊行より半世紀を超え、著者監修の決定版をお届けする。
内容説明
誰よりも光を愛し光に憧れたモネ、「世紀末」の時代の画家ムンク、自己の創造の意味をはっきりと自覚していたピカソ…。印象派から抽象絵画へと続く近代の名画を紹介し、激動の絵画史を辿る。鑑賞の基礎が示されるだけでなく、本巻では日記や手紙など画家の言葉が絵と出会い響きあう。西洋美術史入門の大定番、名著刷新。
目次
1 モネ「パラソルをさす女」―光への渇望
2 ルノワール「ピアノの前の少女たち」―色彩のハーモニー
3 セザンヌ「温室のなかのセザンヌ夫人」―造形のドラマ
4 ファン・ゴッホ「アルルの寝室」―不気味な内面世界
5 ゴーギャン「イア・オラナ・マリア」―異国的幻想
6 スーラ「グランド・ジャット島の日曜日の午後」―静謐な詩情
7 ロートレック「ムーラン・ルージュのポスター」―世紀末の哀愁
8 ルソー「眠るジプシー女」―素朴派の夢
9 ムンク「叫び」―不安と恐れ
10 マティス「大きな赤い室内」―単純化された色面
11 ピカソ「アヴィニョンの娘たち」―キュビスムの誕生
12 シャガール「私と村」―回想の芸術
13 カンディンスキー「印象・第四番」―抽象絵画への道
14 モンドリアン「ブロードウェイ・ブギウギ」―大都会の造形詩
著者等紹介
高階秀爾[タカシナシュウジ]
1932(昭和7)年、東京に生まれる。53年、東京大学教養学部卒業、同大学大学院で美術史を専攻。54‐59年、パリ大学附属美術研究所で近代美術史を専攻。国立西洋美術館主任研究官、文部技官などを経て、79年、東京大学教授。92年、国立西洋美術館館長(‐2000年)。現在、大原美術館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
keroppi
むらさき
ラウリスタ~
のり