出版社内容情報
ビジネス会議ではなぜ雑談が大事? 会話での相づちにはどんな意味が? 大勢での話し合いをまとめる秘訣は?ーー日常の会話やビジネス会議、リスクコミュニケーションといった話し合いを、社会言語学の観点から具体的に分析してみると、「人に優しい話し方・聞き方」がどんなものか見えてくる!
内容説明
ビジネス会議ではなぜ雑談が大事?会話での相槌にはどんな意味が?日常の会話やビジネス会議、オンラインの話し合いやリスクコミュニケーションを、社会言語学の視点から分析してみると、コミュニケーションを成り立たせる条件がみえてくる。誰も排除しない社会に向けた「人に優しい話し方・聞き方」のヒントがここに。
目次
1章 優しさの手がかり―カギとなる概念や理論
2章 雑談のススメ
3章 大切なのは「聞くこと」
4章 難しいコミュニケーション
5章 コミュニケーションデザイン―記述から提案へ
終章 優しいコミュニケーションを考える
著者等紹介
村田和代[ムラタカズヨ]
奈良県橿原市生まれ。ニュージーランド国立ヴィクトリア大学大学院言語学科Ph.D.(言語学)。現在、龍谷大学政策学部教授・学部長。専門は社会言語学(コミュニケーション研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hiace9000
101
社会言語学から見た「コミュニケーション論」とはー。著者・村田和代さんの新聞インタビューに惹かれて購入。コミュニケーションが「話し手」「聞き手」の双方で行われる点は既にデフォルト。話し手の語りを受け止める聞き手の姿勢は優しいコミュニケ―ションのツボであり、それ次第で思いや考えの再構築が促され、語り手の自己肯定感につながるというファシリテーターのコツにも気づけた。聴衆を掴む巧いスピーチにみられる、よくやるアレのことを「スピーチアコモデーション」というのか!と。これは新たな学びとしてストックさせてもらった。2025/04/28
tolucky1962
9
親疎・上下関係,情報か感情かで話法を変える。対話・Zoom・電話・SNSで書き/話し/打ち言葉がある。相手を察する日本語で聞き手重要度が増す。雑談は人間関係を確立・保持する。進行役は相槌,コメント・質問で展開,ルール提示,割り振り,話題の明確化,合意の確認,提案者への配慮をする。持論固執,割り込み,終始反論の人,話せない人に配慮。オンラインでの進行役は音声相槌,ツール調整,チャット利用,アイスブレイクへの配慮が重要。双方向性で関係構築が情報伝達と共に大切。相手のルール・状況・考えへの配慮を心掛けたい。2024/03/24
oooともろー
8
聞き方が大切。当たり前のことだが、実践するのが難しい。肝に銘じたい。2023/11/30
ichigomonogatari
7
社会言語学者である著者が、コミュニケーションが多様化している現状をふまえて「人に優しい」話し方・聞き方について考察し、良好なコミュニケーションに必要なポイントを整理しわかりやすく提示する本。コミュニケーションとは単なる情報発信ではなく話し手と聞き手の相互行為であり、相手の話をよく聞くこと、相手が受け取りやすいように話すことがとても大切だと繰り返し語られる。「優しいコミュニケーション」は多様な人々との共生、持続可能な社会構築につながるとても大切なこと。自分自身のコミュニケーションも振り返り続けたいと思った。2024/01/26
読書熊
7
優しいやりとりとは何か?考える枠組み2023/05/25
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