岩波新書<br> 西洋書物史への扉

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岩波新書
西洋書物史への扉

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004319634
  • NDC分類 020.23
  • Cコード C0222

出版社内容情報

中世の写字生、グーテンベルクをはじめとする印刷術の立役者、あるいは蒐集家、偽作者、伝統を守ろうとした改革者たち……。いつの時代にも、書物を愛し、あたかも書物に愛されて生きているような人々がいた。巻物から冊子へ、音読から朗読へ、書物と人が織りなす世界を楽しみながら、壮大な迷宮を旅する。カラー口絵四ページ。

内容説明

たとえばグーテンベルクやウィリアム・モリス、さらに無名の写字生や蒐集家…、書物の歴史はつねに、本を愛し守ろうとする人々とともにあった。そして長い時間をかけて、巻物から冊子、電子書籍へ、また音読されるものから黙読されるものへと変化してきた。本書ではその豊かな歴史を訪ね、これまでとこれからを見つめる。

目次

文字メディア、いにしえの形態
写本以前
Bookの語源をたどる
冊子本の登場
中世式知的生産の技術
音読、朗読そして黙読
写字生の仕事場
回転式書架のイコノグラフィ
古典の再発見とルネサンスの矛盾
中世趣味
ヨーロッパ世紀末の写本偽作者
愛書狂時代のファクシミリスト
大きな本と小さな本
物言わぬ余白の力
第二グーテンベルク革命

著者等紹介

〓宮利行[タカミヤトシユキ]
1944年東京都生まれ。73年、慶應義塾大学大学院英文学専攻博士課程単位取得退学。78年ケンブリッジ大学英文学部博士課程単位取得退学。慶應義塾大学助教授を経て、85年同教授。2016‐17年ケンブリッジ大学サンダーズ書誌学講座リーダー。専門は中世英文学、書物史。現在、慶應義塾大学名誉教授。シェフィールド大学名誉文学博士、グラスゴー大学名誉文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

113
印刷会社に勤務経験があるので、木版から活版を経てDTPに至る印刷の歴史はひと通り知っていた。そこに関わった人物はグーテンベルクとモリスが有名だが、他に無名の写字生や学者、収集家から偽作者に至るまで数え切れない有象無象が関わって、書物と印刷にまつわる西洋の知的生産術を形作ってきたのだ。印刷だけでなく紙や鵞ペンにインク、書体に挿絵に造本まで含めて書物という形で欧州の知を結集させられたからこそ、西洋が世界発展の先駆者たり得た事情が見えてくる。紙の本から電子出版への過渡期にある現在は、未来をどのように動かすのか。2023/07/30

コットン

72
西洋における写本以前から写本、印刷時代の始まり迄を扱った本。音読から黙読にとか、写本や書見台などについて多く書かれていて面白い。特に、写本が分かち書き(文章において語の区切りに空白を挟んで記述すること。)をするようになってくるが、それ以前は分かち書きがなかったのが驚きでよく読めたものだな!と思う。2023/05/27

佐島楓

72
パーチメント(羊皮紙)の作り方など、イメージしづらかったものが図版入りで解説されていてよく理解できた。音読から黙読への歴史も興味深く読んだ。わたしは紙の本という媒体が好きなのだと再確認できた。2023/03/19

へくとぱすかる

54
驚いたのはアッシリアの蝋板。てっきりローマ帝国の専売特許だと思っていたが、しっかり楔形文字が書いてある。書物の発達史は、文献の新発見、調査が進むにしたがって、従来の見解を訂正しなければならないケースも増えていく。少なくとも技術の発達によって、書物の形態が一定の方向にだけ変化(発達)していったというイメージは修正する必要があるだろう。印刷が写本にとってかわる過程には、逆方向の変化もあった。ラストには紙の本が電子書籍にとってかわられるかどうか、考察されているが、これは納得できる。レコードも復活したのだから。2023/09/10

tamami

50
初読の感想としては、非常に精緻な部分に記述が及び、「新書の体裁をした専門書」といった印象が強かったが、膨大な遺産を蔵する西洋書物史という観点からすれば、詰め込みすぎとなるのもやむを得ないかも知れない。粘土板や葦ペンに始まり、中世写本の制作と利用のされ方、その偽造の話など、個々のエピソードには大いに興味を惹かれる。また音読から黙読への流れ、そのまた揺り戻しの話など、わが国の読書史のあり方にも関係する事柄だろう。一点、キー概念となる初期印刷機についてはさらに説明が欲しいところ。もっとも著者には『グーテンベルク2023/04/18

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