岩波新書<br> 「音楽の都」ウィーンの誕生

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岩波新書
「音楽の都」ウィーンの誕生

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004319627
  • NDC分類 762.346
  • Cコード C0236

出版社内容情報

ウィーンはいかにして「音楽の都」になったのか。十八世紀後半のウィーンでは、宮廷や教会などによる支援、劇場の発展、音楽教育の普及と聴衆の拡大、演奏会や舞踏会の展開など、多彩な要素が相互に作用しながら、音楽文化が重層的かつ豊かに形成されていった。膨大な同時代の史資料を駆使して描かれる「音楽の都」の実像。

内容説明

ウィーンはいかにして「音楽の都」になったのか。十八世紀後半のウィーンでは、宮廷や教会などによる支援、劇場の発展、音楽教育の普及と聴衆の拡大、演奏会や舞踏会の展開など、多彩な要素が相互に作用しながら、音楽文化が重層的かつ豊かに形成されていった。膨大な同時代の史資料を駆使して描かれる「音楽の都」の実像。

目次

第1章 「音楽の都」を誕生させた都市―ウィーンの社会、宗教、生活
第2章 権力者と音楽―ウィーンの皇帝、貴族、教会
第3章 ウィーンの劇場と音楽―オペラ、バレエ、ジングシュピール、ヘッツ
第4章 ウィーンの音楽教育と聴衆の形成
第5章 音楽演奏の普及
第6章 舞踏会と公開演奏会の展開
終章 「音楽の都」誕生の後

著者等紹介

グローマー,ジェラルド[グローマー,ジェラルド] [Groemer,Gerald]
1957年アメリカ合衆国生まれ(国籍はオーストリアと米国)。ジョンズ・ホプキンス大学ピーボディ音楽院博士課程修了、音楽博士(ピアノ)。東京藝術大学大学院音楽研究科博士課程修了、芸術博士(音楽学)。音楽学・芸能史専攻。山梨大学教育学部(音楽教育)教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

111
フランス革命で貴族のシェフがレストランを開いたのがフランス料理興隆のきっかけとされるが、18世紀後半のウィーンでは似た事態が音楽の分野で起きていた。皇帝・貴族・教会が専属楽団を有していたが、劇場改革や経費削減により解雇された演奏家や作曲家が生計を立てるため、貴族階級に憧れる市民に音楽を広く教えるようになった。教則本出版や楽器製作など周辺条件も整い、市民による舞踏会や公開演奏会の開催も増えたウィーンは、大衆が音楽を支える「音楽の都」となる基礎が形成されていく。歴史を正しく理解してこそ音楽を深く味わえるのだ。2023/09/02

trazom

94
何とも割り切れない読後感。音楽の都・ウィーンの成立ちを知ろうと手にするも、読み終わってみれば「ウィーンは音楽の都ではなかった」とさえ思いたくなるような印象に陥る。18世紀前半まで、音楽の中心はドレスデン、パリ、ヴェネチア、ロンドンであり、ウィーンはと言えば、啓蒙君主による文化政策の迷走、貴族の没落、宮廷や教会の楽団の演奏水準の低さなどに翻弄されるばかり。それが、なぜ「音楽の都」になるのかという分析が重要なのだが、本書は、現象面を詳述するばかりで、考察が全く深化しない。岩波新書も、ここまで劣化したとは…。2023/03/25

あやの

45
ウィーンが「音楽の都」になっていった経緯や変遷を客観的に綴っていて、とても興味深く読むことができた。1700年代を中心に、膨大な資料から読み解いている。音楽が貴族のものだった頃から庶民へと広がっていく経緯が解った。音楽がイギリスやイタリアとは違った浸透の仕方をしているということなど、新しく興味を持つことができた。楽友協会の設立までが一区切りで、その後「音楽の都」としての広がりはまた別の話だそうで。掘り下げて勉強したい分野だ。2023/05/21

Isamash

26
米国とオーストリアの国籍持つジェラルド・グローマー山梨大教授2023年発行書籍。音楽の都として有名だが知らなかった実態を詳細に調べてくれていた。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンがこの街で暮らしていたと聞くと圧倒されるが、多くの音楽家を惹きつけた黄金時代はそう長くは続かなかった様。クラシック音楽が王族から、貴族、そして中産階級にまで降りて来ている中で、音楽の前での平等が実現した唯一の欧州大都市でもあったらしい。ピアノ等の楽器習得熱は一般的階級にも広がったらしく、レッスン料が稼げる点も魅力だったらしい。2024/02/11

うえ

6
都市の文化とその市場の二分化について。「ウィーンには貴族が集住し、彼らは豪奢な文化を発展させながらも、過去の風俗としきたりにとらわれていたため、ロンドン、パリ、アムステルダム…の進歩的動向の進展を食い止めようと努めていた。18世紀後半になって…フランス革命が標榜した平等主義を実践する動きもみられるようになった。とはいうものの、社会はなお保守的な政治と後ろ向きの価値観に強く固執…カール・クラウスなどは「この世の終わりに当たっては、私はウィーンへ行く。そこでは何でも十年遅れて起こるのだから」との感嘆を洩らす」2025/02/13

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