出版社内容情報
揖斐 高[イビ タカシ]
著・文・その他
内容説明
江戸の人びとにとって、漢詩文は、自らの存在を伝統的な美意識の世界に結びつけるものであると同時に、日々の暮らしにおけるさまざまな想い、悩み、人生の悲喜こもごもを記すための身近な表現手段でもあった。具体的な作品を読み解きながら、人びとの感情や思考のあり方を広く掬い上げ、江戸文学の奥深い魅力へと迫る詩話集。
目次
1 風雅のありか(山紫水明;凧の揚がる空 ほか)
2 文人の日常(十七世紀日本のジキル博士とハイド氏;ある聖堂儒者の生活 ほか)
3 生老病死(寿命と歎老;妻を悼む ほか)
4 人生のいろどり(犬派猫派;虫めづる殿様 ほか)
著者等紹介
揖斐高[イビタカシ]
1946年生まれ。1976年東京大学大学院文学研究科博士課程修了。日本近世文学専攻。成蹊大学名誉教授。日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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