岩波新書<br> 職業としての官僚

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職業としての官僚

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  • サイズ 新書判/ページ数 286p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004319276
  • NDC分類 317
  • Cコード C0231

出版社内容情報

旧態依然のイメージで語られ続ける霞が関官僚の職業実態を示し、職業としての官僚が国民や政治に対し担うべき役割、現状をあるべき官僚像に近づける方途を、政官関係の歴史的変遷、各国比較などを交えながら考える。メディアでのバッシングや政治主導の掛け声だけに満足せず、我が事として官僚を見つめる必要を説く。

内容説明

旧態依然のイメージで語られ続ける霞が関官僚の職業実態を示し、職業としての官僚が国民や政治に対し担うべき役割、現状をあるべき官僚像に近づける方途を、政官関係の歴史的変遷、各国比較などを交えながら考える。メディアでのバッシングや政治主導の掛け声だけに満足せず、我が事として官僚を見つめる必要を説く。

目次

第1章 日本の官僚の実像―どこが昭和末期から変化したのか(職業の外面的事情;仕事の内容;各省当局の工夫;小括―合理性や官民均衡が強まった半面、政治的応答は聖域化)
第2章 平成期公務員制度改革―何が変化をもたらしたのか(近代官僚制の創設から昭和末期まで;改革を考える枠組み;時系列れみる改革;平成期改革の帰結;小括―改革項目のつまみ食いによって、官僚が「家臣」に回帰)
第3章 英米独仏4か国からの示唆―日本はどこが違うのか(4か国の官僚の実像;4か国の政官関係;近年の変化;小括―日本の特徴は、1政治的応答の突出、2無定量な働き方、3人事一任慣行)
第4章 官僚論から現代への示唆―どうすれば理念に近づけるのか(官僚制改善に向けた手がかり;感情を排した執行か、思考停止の回避か(ドイツ)
政治の遮断か、専門家の自律か、それとも政治への従属か(米国)
企業経営型改革か、国家固有の現代化か
「民主的統制」への新たな視線
小括―「あるべき官僚」を実現させるためには、自分ごとでとらえる必要)
結び―天職としての官僚

著者等紹介

嶋田博子[シマダヒロコ]
1964年生まれ。1986年京都大学法学部卒、人事院入庁。英オックスフォード大学長期在外研究員(哲学・政治・経済MA)、総務庁(現・総務省)、外務省在ジュネーブ日本政府代表部、人事院事務総局総務課長、同給与局次長、同人材局審議官等を経て、京都大学公共政策大学院教授(人事政策論)。博士(政策科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かんがく

17
章ごとに、官僚たちのナマの声、官僚制改革の歴史、欧米各国との制度比較、官僚に関する学説の整理と様々な視点から官僚を捉えることのできる一冊。官僚をあちら側の存在としてではなく、徹底的に一人の人間として扱っている点に特徴がある。それゆえに、働き方改革やパワハラ対策の遅れが目についた。2022/07/20

とある本棚

16
現代の官僚制の実態について、過去との時系列比較や英米独仏との比較を通じて明らかにする。取り上げられるトピックが多岐に渡りやや消化不良の感があるが、主張は統計データや現役官僚へのヒアリングに基づいており、説得力がある。特に多国間比較の箇所が興味深く、各国と比較して日本の公務員数が少ないことや、職業としての魅力が低いことがよくわかる。本書を読むと官僚の働き(政策立案)は国民の写し鏡であり、国民が長期的視点を持ち、また投入できるリソースの限界を直視した上で、政策の良し悪しや政治を語ることが求められると感じた。2022/06/13

awe

11
あまり読み易くまとまった本とは言えないが、官僚を取り巻く状況の過去と現在の比較、高級官僚の国際比較、現役官僚の声、今後のあるべき官僚の姿、あまり知らなかった人事院の歴史など、各章に面白い情報が散りばめられており、勉強にはなった。まず1章で日本の官僚の実像が描かれる。現在の官僚を激務にしているのは国会対応と質問主意書というのは有名な話だが、かつてこれと並び残業の主因だった法令協議などの省庁間調整は現在は減っているらしい。この背後にあるのが政治(官邸)主導。この点は別の章で詳述される。恥ずかしながら知らな2022/06/18

Bevel

10
インタビューの断片(?)がたくさん出ていて官僚の像が結んでいくのがよかった。あと第四章の官僚論小史あたりも。今まで読んだ本と共通してるのは、行政改革からの流れを咀嚼しつつ適応を考えてるところ。「人のためになること」「よいこと」「正義」を結果が出るまで追求することで、ロザンヴァロン的なカウンター・デモクラシーの一翼を担うのが基本的な人物像という感じ。描かれる人物像は嘘でないと思うけど、社会の中でかなりマイノリティの価値観に思ってしまう。人のために全振りできてしまうこと自体を相対化する観点が欲しいなと思った。2022/06/24

まる@珈琲読書

9
★★★★☆ ■感想:よくある官僚批判本とは異なり、組織・人事の観点から論文として淡々と比較分析されており面白い。日本の官僚の働き方もそうだが、英米独仏といった他国と比較すると、各国の歴史や文化が制度にも表れていると感じる。その中で日本は閉鎖的という印象を強く持った。空間的にも比較的守られている島国ということもあるのかもしれなが、変化を少なくし既得権益者が幅を利かせやすい構造のように感じた。また、政治と行政の関係についてもどうあるべきか議論する必要を感じた。 ■学び:やっぱり民主党政権はいまいちだった・・・2022/12/19

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