岩波新書<br> スポーツからみる東アジア史―分断と連帯の二〇世紀

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岩波新書
スポーツからみる東アジア史―分断と連帯の二〇世紀

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  • サイズ 新書判/ページ数 286p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004319061
  • NDC分類 780.22
  • Cコード C0222

出版社内容情報

アスリートたちの活躍を通して、国家が自らの存在を国際社会に誇示する。時に、生々しい政治的闘争の場ともなる。それが国際スポーツ大会だ。とりわけ東アジアで行われた大会には、参加各国の思惑と時々の情勢とが鋭く刻印されてきた。政治が作りだし、深めた分断と、アマチュアリズムの理想はどのように向き合ったのか。

内容説明

アスリートの活躍を通して、国家が自らの存在を国際社会に誇示する。時に、生々しい政治的闘争の場ともなる。それが国際スポーツ大会だ。とりわけ東アジアで行われてきた大会には、激動する二〇世紀の政治が鋭く刻印されてきた。アマチュアスポーツに関わる人々は、競技場に持ち込まれた分断とどのように向き合ったのか。

目次

序章 戦前の文脈―一九一〇~一九四〇年代
第1章 分断のなかの政治化―一九五〇~一九六〇年代(オリンピックとアジア大会―日本の再包摂;「二つの中国」問題 ほか)
第2章 中国の包摂―一九七〇年代(卓球とアジア―もう一つのピンポン外交;中国・北朝鮮のアジア大会参加 ほか)
第3章 統合をめざして―一九八〇年代(アジアの連帯?―モスクワ五輪ボイコット;ソウル五輪への難路―中・韓・北朝鮮の政治力学 ほか)
終章 東アジア大会の挫折―一九九〇年代以降(対抗と改革運動としての連帯;競争と分断の時代へ ほか)

著者等紹介

高嶋航[タカシマコウ]
1970年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。博士(文学)。現在、京都大学大学院文学研究科教授。専攻、東洋史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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崩紫サロメ

22
第二次世界大戦後を中心に、近代東アジアの国際スポーツについて考察する。国際スポーツは単なるスポーツではなく、国家の威信を示すもので、小国や新興国、正統性を欠く国家にとっては重大な問題であり、包摂と排除の政治が繰り広げられてきた。戦後日本はアマチュアスポーツの守護者としての役割を引き受け、他のアジア諸国を「文明化」する立場となった。IOCの優等生を自認する日本はアジア大会軽視、オリンピックの重視の傾向を強め、これはスポーツに留まるものではなかった。2022/04/12

さとうしん

20
スポーツと政治は別とよく言われるが、そもそも国単位で加盟するものにそれは無理ではないかと思わされれる。著者の言うように、政治的問題の解決には政治の回避でなく、政治的手段をもって解決するしかない。更にはスポーツが政治に従属するのではなく、逆にスポーツを契機として政治的問題が解決されることもある。南北朝鮮の対立、中台対立などその様子が描かれている。2021/12/28

Hatann

8
オリンピックは分断を超えたかという問いに対し、スポーツから東アジア史を見るという問いを再設定する。本書では東アジアのスポーツを捉えるにあたり、3つの対概念「分断と連帯」「スポーツと政治」「世界とアジア」を用意した。政治の冷静構造の終結は、モスクワ・ロサンゼルスと続いた分断を終結させた。ただし、依然として東アジアの分断(中国・朝鮮)は続いている。オリンピックに限らず国際スポーツは、国家の存在と威信を示す場でもある。平和と同時にナショナリズムを発揚させる。アジア概念の曖昧さにも翻弄され、日本の立場も迷走する。2023/11/18

Iwata Kentaro

5
興味あるテーマ。面白かった。2022/04/07

田中峰和

5
戦後の東アジア5カ国が、オリンピックにどのように取り組んできたか、政治を絡めて解説してくれる。敗戦国日本は、中国、台湾、韓国、北朝鮮の各国とせめぎ合い、交渉しながら歴史を刻んできた。中国と台湾、韓国と北朝鮮、それぞれの分断に影響を与えた当事者日本は、戦後の歴史の中で強い態度に出られない。朝鮮戦争、ベトナム戦争の中継国として急成長を遂げた日本は、スポーツ競技においても突出した進化を遂げアジア大会ではメダル獲得実績でも群を抜いていた。余計に嫌われる日本は、米国の顔色を見ながらさらに各国に嫌われた悲しい歴史だ。2022/02/13

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