出版社内容情報
一九九〇年一〇月三日。第二次世界大戦の敗戦によって東西に隔てられていたドイツは、ふたたび統一された。この出来事は、冷戦末期の変容する世界政治がヨーロッパにもたらしたもっとも大きな成果であり、その後のすべての始まりでもあった。さまざまなアクターの思惑を越えて進む市民革命を、傑出した歴史家が明快に描く。
内容説明
第二次世界大戦の敗戦と冷戦によって東西に隔てられていたドイツは、一九九〇年一〇月三日、ふたたび統一された。この出来事は、冷戦末期の世界政治がヨーロッパにもたらした、もっとも大きな変革であり、その後のすべての始まりでもある。さまざまなアクターの思惑を越えて進む市民革命を、傑出した歴史家が明快に描く。
目次
第1章 革命前夜(ソヴィエト帝国の終焉;東ドイツの構造的問題;反対派運動と東ドイツ指導部の危機)
第2章 平和革命(難民危機;体制危機;国家危機)
第3章 国民をめぐる転換(市民運動の分裂;西ドイツ政府とコールの一〇項目計画;各国の反応;周縁に向かう東ドイツ;統一への転換点)
第4章 再統一と世界政治―なぜ迅速な再統一が可能だったのか(「2+4」と「2+1」―国際的なプロセス;ドイツ=ポーランド間の国境問題;同盟問題;ドイツ統一とヨーロッパ統合;戦後の終わり)
第5章 編入による統一(統一への道;通貨同盟と産業空洞化の衝撃;変革のなかの社会;統一のコスト;他に選択肢はあったのか?)
結語―歴史のなかのドイツ統一
著者等紹介
レダー,アンドレアス[レダー,アンドレアス] [R¨odder,Andreas]
1967年生まれ。マインツ大学教授(現代史)。ボン大学、テュービンゲン大学などで歴史学を学び、1995年にボン大学で博士号を取得、2001年にシュトゥットガルト大学で教授資格を取得。2005年より現職。著書多数
板橋拓己[イタバシタクミ]
1978年生まれ。成蹊大学法学部教授。専攻は国際政治史、ヨーロッパ政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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