岩波新書<br> ドイツ統一

個数:
電子版価格
¥902
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

岩波新書
ドイツ統一

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年05月06日 22時43分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004318477
  • NDC分類 234.075
  • Cコード C0222

出版社内容情報

一九九〇年一〇月三日。第二次世界大戦の敗戦によって東西に隔てられていたドイツは、ふたたび統一された。この出来事は、冷戦末期の変容する世界政治がヨーロッパにもたらしたもっとも大きな成果であり、その後のすべての始まりでもあった。さまざまなアクターの思惑を越えて進む市民革命を、傑出した歴史家が明快に描く。

内容説明

第二次世界大戦の敗戦と冷戦によって東西に隔てられていたドイツは、一九九〇年一〇月三日、ふたたび統一された。この出来事は、冷戦末期の世界政治がヨーロッパにもたらした、もっとも大きな変革であり、その後のすべての始まりでもある。さまざまなアクターの思惑を越えて進む市民革命を、傑出した歴史家が明快に描く。

目次

第1章 革命前夜(ソヴィエト帝国の終焉;東ドイツの構造的問題;反対派運動と東ドイツ指導部の危機)
第2章 平和革命(難民危機;体制危機;国家危機)
第3章 国民をめぐる転換(市民運動の分裂;西ドイツ政府とコールの一〇項目計画;各国の反応;周縁に向かう東ドイツ;統一への転換点)
第4章 再統一と世界政治―なぜ迅速な再統一が可能だったのか(「2+4」と「2+1」―国際的なプロセス;ドイツ=ポーランド間の国境問題;同盟問題;ドイツ統一とヨーロッパ統合;戦後の終わり)
第5章 編入による統一(統一への道;通貨同盟と産業空洞化の衝撃;変革のなかの社会;統一のコスト;他に選択肢はあったのか?)
結語―歴史のなかのドイツ統一

著者等紹介

レダー,アンドレアス[レダー,アンドレアス] [R¨odder,Andreas]
1967年生まれ。マインツ大学教授(現代史)。ボン大学、テュービンゲン大学などで歴史学を学び、1995年にボン大学で博士号を取得、2001年にシュトゥットガルト大学で教授資格を取得。2005年より現職。著書多数

板橋拓己[イタバシタクミ]
1978年生まれ。成蹊大学法学部教授。専攻は国際政治史、ヨーロッパ政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

63
ちょうど統一30周年を迎えた頃に翻訳なって出された概説書。自分が同時代に生きていた海の向こうの出来事を、すっきりとまとめてもらった印象。ドイツ内の政治として、必ずしも西ドイツとの統一を望んでいなかった東ドイツ反体制派を、国境や壁が崩れて実際の西ドイツの繁栄を見てしまった大衆が飲み込んでいくさま、国際的には東西の庇護者であるゴルバチョフとブッシュの「合意」が決定的であったこと、そしてこのふたつの事象を絡めながら西ドイツのコール政権が統一にまとめ上げていったというところか。見取り図を得るには最適の書と思う。2020/10/11

崩紫サロメ

23
1990年のドイツ統一を対内的側面と対外的側面を総合して、しかも学術的なレベルで叙述した希少なものといえる。また、ナポレオン時代からのドイツ中長期的な市民運動の流れの中に1989/1990を位置づけている。レダーの著作が日本語に訳されるのは始めてということもあり、その経歴や政治的スタンスも詳細に解説されている。翻訳では「ドイツ統一」となっているが、原題はWiedervereinigung(再統一)であり、その2つの語の政治的姿勢の違いなどの解説もあり、充実した新書。2020/11/18

nishiyan

22
「ドイツ統一」前夜から統一に至るプロセスを東西ドイツのおかれた状況、冷戦下の東西両陣営の反応まで含めて叙述された入門書決定版。ゴルバチョフの登場、東欧革命、それらの余波は東独SEDによる支配体制を崩壊へと導いていく。SED崩壊後の第三の道を模索した東独反体制派と後継政権の動き、西独・コール政権のドイツ統一政策、米英仏ソ戦勝国との統一に向けた交渉、統一に向けての諸課題とバランスよく適度な分量で解説されているため、読みやすい。様々な俗説が付きまとうドイツ統一だが本書を読めばこれらは妄説であるとわかるだろう。2020/10/08

紙狸

16
2020年刊行。原著の初版は2011年刊行。訳者解説によると、著者アンドレアス・レダー氏は「ドイツで最も精力的に活躍している現代史家のひとり」だという。東西ドイツ統一を、国際関係、東ドイツ国内、西ドイツ国内という多角的な視角から描く。統一の対外的側面(統一ドイツのNATO帰属問題など)は、東西ドイツと戦勝4か国(米英仏ソ)による「ドイツに関する最終規定条約」で決定された。統一プロセスをすべての交戦国との講和会議で座礁させないために、選ばれた道だった。2025/01/23

coolflat

16
米ソ英仏のうちドイツ統一に対し、ソ英仏は拒絶的な態度を取っていたということを知った。これら三国は統一によってドイツが巨大国家になることを恐れたのである。冷戦が崩壊しつつある中、統一を妨げることは既に不可能になっていた。そこで三国のうち特に英仏は妥協案として欧州統合の深化を進めた。統一ドイツを(将来の)EUの一部にすることで、ドイツという巨人を大人しくさせるという魂胆であった。そのための中心的な道具が欧州統一通貨であり、それによってドイツ・マルクの経済的優位とドイツ連邦銀行の高金利を打破するつもりだった。2022/10/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16499481
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品