岩波新書<br> ルポ トランプ王国〈2〉ラストベルト再訪

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ルポ トランプ王国〈2〉ラストベルト再訪

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  • サイズ 新書判/ページ数 303p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004317937
  • NDC分類 312.53
  • Cコード C0236

内容説明

ニューヨークを飛び出し中西部に広がるラストベルトへ。再訪のロードトリップで見えてきたトランプ王国のその後を追う。都市と地方の中間に位置し揺れる「郊外」、さらに、深南部(ディープサウス)に広がる熱心なキリスト教徒の多い「バイブル(聖書)ベルト」へ。四年半で一〇〇五人に取材した真のアメリカがここに。

目次

プロローグ―就任式へ、ラストベルトから山を越え
第1章 新たなブラック・マンデー
第2章 3年後の「王国」再訪(ロードトリップ前半)
第3章 次もトランプで決まり(ロードトリップ後半)
第4章 郊外で「王国」に揺らぎ?
第5章 帰還兵とアメリカ
第6章 バイブルベルトを行く
第7章 もはや手に入らないアップルパイ
エピローグ―クリスマス、ラストベルトから山を越え

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

282
よくここまで丹念にアメリカについて取材してるなぁと感じた。アメリカは本当にいろんな考え、人がいるし宗教、戦争が色濃く残っており、いかにトランプ大統領が彼らの心に食い込んでいったかがよくわかる。ベトナム戦争のPTSDは強い人がいるのが印象的。2020/07/31

molysk

66
ラストベルトの白人労働者階級、トランプ支持に揺らぎが見え始めた郊外、敬虔なキリスト教徒が多い深南部バイブルベルト、そして帰還兵。大都市とは異なる「もう一つのアメリカ」の人々の声を伝えるルポの第3弾。共和党の党是である減税と規制緩和を実現するため、労働者に受けのいい言葉で支持を集めつつ、実際に何をするのかはとてもあいまい、という指摘には得心がいく。また、相手が見えないままの一方的な自己主張で、社会の分断が進んでいると感じる。昨今の警官による黒人暴行死への抗議デモの広がりを見て、暗鬱とした気分にさせられる。2020/06/14

skunk_c

62
前作もそうだったが、丁寧に取材地を決め、取材対象となる人と自然に関係を作り、先入見を与えないようにインタビューする手法が、こうした「生のアメリカ」を垣間見せてくれる。印象的だった言葉が「バブル」。これは経済のバブルではなく、自分たちのコミュニティの中だけでものを考えて状況判断してしまうこと。複数の語り手からこの言葉が出てくるところに、アメリカの分断状況がうかがえるが、これは今の日本でも同様だと思った。現政府批判者同士が語り合っても、あるいは他の立場の人たちが語り合っても、所詮はバブルの中に過ぎないのでは。2019/09/26

くさてる

51
前回の大統領選挙中のアメリカを取材した前作が面白かったので、今回も手に取った一冊。現地の生の声が偏向なしに届けられているようで読んでいて興味深く、分かりやすい。多くの人々のさまざまな声。民主党が人々の支持を失った理由を考える民主党員の言葉「政治の術として有権者に向かって『皆さん(の職場は)オシマイです』と伝えるのは奇妙ですよ。有権者にとっては何もオシマイにならず、人生は続くのですから」が印象的だった。面白かったです。2020/11/18

おかむら

48
トランプが大統領になって3年、ラストベルトの支持者たちのその後を訪ねる。また新たに南部のバイブルベルト(熱心なキリスト教徒多数)も訪ねる。白人にとっての「古き良きアメリカ」への思いの強さ。テレビドラマで見るNYやLAに住む意識高い系の人たちと、全く異なる地方(田舎)の人々の生活と意見。アメリカ広し! 民主党の候補者がどれも決め手に欠ける今、トランプ再選十分ありえるかも。それにつけてもヒラリーの嫌われ方よ…。著者はアメリカ駐在から帰って来ちゃったけど、朝日新聞はまた行かしてあげて。続き求む。2019/12/06

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