岩波新書<br> 平成の終焉―退位と天皇・皇后

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岩波新書
平成の終焉―退位と天皇・皇后

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  • サイズ 新書判/ページ数 258p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004317630
  • NDC分類 288.4
  • Cコード C0231

出版社内容情報

平成とは天皇制の新たなスタイルが確立された時代だった。天皇明仁と皇后美智子が生み出した「平成流」は退位後も受け継がれるのか。皇太子(妃)時代からの足跡をたどり、「象徴」と国民との奇妙な政治的関係性を問う。

内容説明

二人の「平成流」とは何だったのか。岩波新書で読む「平成」。

目次

序論 天皇明仁の退位
第1章 「おことば」を読み解く―現在編(「おことば」の背景;「おことば」の分析;「おことば」の問題点)
第2章 「平成」の胚胎―過去編1(行啓の概要;人々から遠ざかる―行幸啓との共通点;人々に近づく―行幸啓との相違点;戦争に向き合う―広島・長崎・沖縄)
第3章 「平成」の完成―過去編2(昭和からの継続;右派からの反撃;行幸啓の実態;退位表明と東日本大震災;行幸啓の政治的意味)
第4章 ポスト平成の行方―未来編

著者等紹介

原武史[ハラタケシ]
1962年、東京に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本経済新聞社に入社。東京社会部記者として昭和天皇の最晩年を取材。東京大学大学院博士課程中退。東京大学社会科学研究所助手、山梨学院大学助教授、明治学院大学教授を経て、放送大学教授。専攻は日本政治思想史。著書に『昭和天皇』(岩波新書、司馬遼太郎賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

137
この本を物にされた原さんは天皇や皇后論についてかなりの著作をされている方でしかも資料を丹念に読み込んで書かれていて事実が中心なので思想的な偏りは感じられません(それでもチェックする人がいるようです)。平成の時代の皇室の主人公であられた天皇ご夫妻の行動が手に取るようによくわかります。とくに美智子皇后の情報発信が非常に大きな役割を果たしてきたことなど、がよくわかります。大手新聞には掲載されないご夫妻の地方への訪問なども地元マスメディアで細かに調べられています。2019/07/04

佐島楓

67
上皇陛下の偉業は、上から見下ろしていた天皇像を、緩めて斜め上から照らす存在に変えたことだと思う。しかし文中の指摘で気づいたが、なぜ精神障害者施設はご訪問されないのだろう。ホームレスの人払いも、本当だとしたら問題になるのではないか。そういう方々をこそ照らす役目を担っていただきたいのだが。今後変化はあるのだろうか。2019/05/12

ころこ

41
「天皇陛下」と呼ばずに、「天皇明仁」と呼び、「美智子妃」と呼ばずに「皇后美智子」と呼びます。この距離感が、本書では一貫しています。著者は皇室を相対化し、そこから日本の伝統を見出します。その伝統とは、近代天皇制のつくられた伝統ではなく、前近代では退位が多く行われてきたことに着目するような射程の長い伝統です。「おことば」を昭和天皇の「終戦の詔勅」と同様の重みと解釈し、今上天皇の静かな激しさを捉えるとともに、「おことば」の政治性と象徴の本来の姿に立ち戻り、批判的にも反応しています。著者は、専門である「一君万民」2019/03/29

おさむ

37
あと3日後には、新元号が発表されます。そんなタイミングだからこそ読んでおきたかったこの新書。先日、トークセッションも聴いたが、皇室通である原武史さんの解析は首肯する部分が多い。夫婦揃って全国各地を行脚し、市井の人々と言葉の交流を続けたのが、「平成流」でだった。右派は提灯奉迎などを盛んに仕掛けて戦前のような権威の復活を模索している。天皇と皇后しか分断した日本社会を統合する役割を果たせないとしたら、それは民主主義にとって危ういことだ。新天皇の時代がどうなるかは見通せないが、この警告を忘れないようにしたい。2019/03/29

くまさん

35
 このいまを契機として知りたいこと、考えを深めたいことがある。現上皇の生前退位の意向表明は、「象徴」の意味について考え尽くされた痕跡と言葉に対する細心の気づかいがうかがえる。しかし著者はそのお言葉と来歴と問題点について、余すところなく吟味していく。「主権の存する日本国民の総意に基く」(憲法)という象徴の地位について、私たち自身が議論してこなかったことを明るみに出す。前天皇・皇后両陛下にはるかに先を越されてしまったと思う。女系・女性天皇や宗教性と人間性のありかなど、議論の素材が多く提示されている貴重な書。2019/05/09

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