岩波新書<br> 保育の自由

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岩波新書
保育の自由

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  • サイズ 新書判/ページ数 218p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004317524
  • NDC分類 376.1
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「新制度」や「新指針」の中身や現場の戸惑いを仔細に検証.当事者のための保育の在り方を提唱する.

はじめに


第1章 子ども・親・保育者の姿を見つめる
  保育園生活に支えられ,子どもの育ちを学ぶ/保育者としての生きがいを考える/制度改革と「保育の自由」が意味すること

第2章 保育の理念を考える――いま,求められる子ども観・保育観
 1 子ども観を豊かにしていくために
  子どもの権利条約を知る/乳幼児期から権利をもつこと
 2 保育観を深めるために
  乳児の願いや想い(第1条)/意見表明の権利と保育(第12条)/子どもの最善の利益をめぐって(第3条)/休息及び余暇と保育(第31条)
 3 保育の質の向上と専門性
  保育者に求められる専門性の内容/保育の質の向上に必要なこと

第3章 新制度の開始と待機児童問題
 1 新制度のおおまかな仕組み
 2 新制度で待機児童はどうなるか?
  施設(保育園・幼稚園・認定こども園)型の保育と地域型保育
 3 なかなか増えない認可保育園
 4 親たちのほんとうの希望とは?
 5 待機児童数は,どう変化してきたか

第4章 子ども・親・保育者が大事にしたいこと――規制緩和を考える
 1 規制緩和策による対策でよいのか
  保育園の職員配置基準の見直し/保育園の定員の緩和――詰め込むことでよいのか/保育現場とかけ離れた答申――「規制改革推進会議第二次答申」
 2 急速にすすむ企業主導型保育
 3 幼児教育・保育の無償化と待機児童対策
 4 園庭の確保はあたりまえではないか
 5 保育者の賃金・労働条件の改善――公的財政の拡充が必要
 6 乳幼児保育施設における事故と保育の専門性

第5章 保育所保育指針の改訂内容をどうとらえるか
 1 新指針の検討経過と全体の構成
 2 保育現場の実情から新指針を自由に議論する――私の基本的立場
  全体的な計画(保育課程)――園の目標・理念・方針/乳児保育――新指針の学びと諸条件の改善/小学校との接続強化の影響――「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」/道徳性・規範意識の芽生えをめぐって/新指針にはじめて記載された「国旗・国歌」
 3 保育の理念,保育の自由

第6章 保育を学ぶ――保育の自由を深めるために
 1 京都の風土を生かして――保育が地域を創る試み
 2 子ども・人間への深い探究――『まきばのかぜ』と子どもたちの育ち
 3 九州の私立保育園でうかがう――保育者の真剣さと人間への信頼

終 章 保育の自由と未来
  「三つの大好き」が育つ――園長論に学ぶ/子どもに向き合う――保育の悩みと喜び/「子どもの時間」を考える/親のパワーに学ぶこと/AI(人工知能)と保育/「ESD(持続可能な)保育」とセンス・オブ・ワンダー/地域と保育を考える――新制度五年後の議論/保育の自由と「夢」をもつ職員集団の形成


あとがき
引用文献・参考文献――さらに学びたい方へ   

近藤 幹生[コンドウ ミキオ]
著・文・その他

内容説明

二〇一五年から開始された子ども・子育て支援新制度や一八年から導入された「新指針」。一方で、待機児童問題、規制緩和による質の低下、企業参入による責任の所在の曖昧化など、問題は山積し、現場を混乱に陥れている。本書では、新制度と新指針を正面から検討し、独自の実践例も紹介しつつ、これからの保育の在り方を提案する。

目次

第1章 子ども・親・保育者の姿を見つめる
第2章 保育の理念を考える―いま、求められる子ども観・保育観
第3章 新制度の開始と待機児童問題
第4章 子ども・親・保育者が大事にしたいこと―規制緩和を考える
第5章 保育所保育指針の改訂内容をどうとらえるか
第6章 保育を学ぶ―保育の自由を深めるために
終章 保育の自由と未来

著者等紹介

近藤幹生[コンドウミキオ]
1953年東京都生まれ。白梅学園大学・短期大学学長・教授(保育学)。信州大学教育学部卒業、聖徳大学大学院博士課程修了、博士(児童学)。1978~2004年、長野県・山梨県・千葉県で私立保育園保育士・園長を経験。2004~07年、長野県短期大学幼児教育学科専任講師、同付属幼稚園園長兼務。2007年より、白梅学園短期大学保育科准教授、同大学子ども学部子ども学科教授を経て18年より現職。日本保育学会、幼児教育史学会などの会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

47
著者の岩波新書の前著『保育とは何か』の続編。タイトルの『保育の自由』とは、子どもの権利条約を骨子として、保育者が(園という組織として)自ら保育の内実を考え、実践していくことと読み取った。したがって著者は国の示す指針、特に小学校との接続に関する指針については、それが到達目標化することについて危惧している。全く同感。「自分で考える力」を小さい時から育んでいくことの大切さを改めて感じた。前著も含め、保育士を志す人、保育士の方々に是非読んでもらいたい。あと本書にもあるように、保育士の抜本的待遇改善が必要だ。2020/02/24

ゆう。

31
保育において大切なのは、子どもの発達権・生活権と親の労働権を守ることです。そして、意見表明権や余暇の権利など子どもの権利条約の視点で保育を進めていくことが大切です。しかし新しい保育所保育指針では大人が決めた子ども像に当てはめて子どもを保育することが求められ、待機児童対策では規制緩和など子ども犠牲で進められています。こうした状況に疑問を持つ必要性を本著は投げかけています。質の良い保育は保育者が自由闊達に保育につうて語り実践することが求められるからです。ただ消費税に対する態度など本著では曖昧な点もありました。2019/01/04

ゆう

13
過去に自身も保育者として従事していたので、今の無償化だとか、保育園、幼稚園など、学校や保護者の圧力などにも不思議な気持ちを外から覚えていました。保育者としてこどもの成長をみまもり、育むことはとても大切で尊いことです。今の保育現場でも少ないものの中から一生懸命に努力されている方がいるのだと感じた。例にあげられた3つの保育園はどこも保育者としての集団がまとまり、こどもへとしっかり向き合っているのだと思うと、凄いな、と思うと同時に自分は出来ていただろうかと、ふと過去の自分の保育を振り返った。2019/08/30

華形 満

10
専門家の専門家による専門家の為のテキストの如き内容で、新書版で発行する意義があったのだろうか?といった内容。もっと平易な表現で、かつ理論より実例を挙げてくれないと一般読者に訴えるものが無いであろうと思える。2019/03/09

マユ

7
保育の世界から足を洗って20年以上経つけど、気になって手にしてみた。今の保育事情がわかって興味深かった。2021/08/19

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