出版社内容情報
現代思想を代表するマルクス主義理論家か、妻を殺めた狂気の人か。知られざるアルチュセール(一九一八―九〇)の哲学が、「スピノザを読むアルチュセールを読む」というかつてない試みを通して、光と闇の落差の中から浮かび上がる。
内容説明
現代思想を代表するマルクス主義理論家か、妻を殺めた狂気の人か。光と闇の落差がもたらす眩暈のなかに哲学者は姿をくらます。彼にとっては、「行方不明になる」ことが「政治」であった―知られざるアルチュセール(一九一八‐九〇)の哲学が「スピノザを読むアルチュセールを読む」というかつてない試みを通して浮かび上がる。
目次
第1章 行方不明者の生涯(理論と経験;落差と眩暈―青年期 ほか)
第2章 偶然性唯物論とスピノザ―問題の「凝固」(偶然性唯物論―晩年の思想?;構造とはなにか ほか)
第3章 『資本論を読む』またはスピノザを読む(アルチュセールのスピノザ;徴候的読解とはなにか ほか)
第4章 構造から“私”と国家へ(「錯乱」するアルチュセール;原因の劇場 ほか)
第5章 スピノザから遠く離れて(『神学政治論』でも『政治論』でもなく;哲学、政治、歴史 ほか)
著者等紹介
市田良彦[イチダヨシヒコ]
1957年生まれ。神戸大学大学院国際文化学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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