出版社内容情報
歴史に名をのこす英雄、源義経とその叔父為朝。だが史料はほぼ残らず、「英雄伝説」のみが、義経は北へ、為朝は南へと飛躍的に広まる。なぜそのようなことが起きたのか? 二人の足跡に重ねて「日本史」を読み解く、刺激的な一書。
内容説明
歴史に名をのこす英雄、源義経とその叔父為朝。だが確実な史料は少なく、膨大な「英雄伝説」のみが流布する。とくに義経伝説は主に北海道へ、為朝伝説は琉球へと広まり、彼らの像は大陸の覇者や王朝の始祖的存在へと飛躍を遂げる。なぜそうなったのか?二人の伝説を通して北と南から「日本史」を読み解く、刺激的な一書。
目次
第1部 英雄伝説はどのように生まれたか―北と南の中世(北の義経伝説―東北から蝦夷地へ;南の為朝伝説―南九州から琉球へ)
第2部 英雄伝説はどのように広がったか―近世の変容(海を越える義経伝説―蝦夷地から大陸へ;浸透する為朝伝説―琉球王朝の祖として)
第3部 「史実」化していく伝説―帝国の「英雄」(義経伝説の飛躍―北海道開拓史のなかで;為朝伝説の完成―日本化の根拠に;伝説の領域―北と南の相似性)
著者等紹介
原田信男[ハラダノブオ]
1949年栃木県に生まれる。1983年明治大学大学院博士後期課程退学、その後、札幌大学女子短期大学部専任講師を経て、ウィーン大学日本学研究所・国際日本文化研究センター・放送大学の客員教授を歴任。国士舘大学21世紀アジア学部教授、史学博士。専攻は日本生活文化史。著書に『江戸の料理史』(中公新書、1989年、サントリー学芸賞受賞)、『歴史のなかの米と肉』(平凡社選書、1993年、小泉八雲賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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