内容説明
「諸々の道にして、諸々の所産に非ず」と言われるハイデガーの思惟を取り上げ、共に問い、時にハイデガー自身よりも徹底して問い抜いた思惟の記録。
目次
第1章 人間存在の全体性への問いと『存在と時間』における死の問題―人間存在の根源的規定を目指して
第2章 「決意性」と本来的他者経験の可能性
第3章 ハイデガーにおける物の超越性の問題と現代社会の危機
第4章 エコロジー倫理としての“詩人的な住まい”
第5章 存在と言葉―ハイデガーにおける“言語論的「転回」”
著者等紹介
吉本浩和[ヨシモトヒロカズ]
1961年岐阜市生まれ。’85年京都大学文学部哲学科哲学専攻卒業。’91年京都大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学。’94年市邨学園短期大学講師(’97年同助教授)。’97年京都大学博士(人間・環境学)。’98年姫路工業大学環境人間学部助教授。2000年逝去
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