出版社内容情報
西洋中世最大の神学者・哲学者トマス・アクィナス。難解なイメージの『神学大全』には、我々の心に訴えかける魅力的な言葉が詰まっている。生き生きとしたその精神を、理性と神秘の相互関係に着目して読み解く。
内容説明
西洋中世において最大の神学者であり哲学者でもあるトマス・アクィナス(一二二五頃‐一二七四)。難解なイメージに尻込みすることなく『神学大全』に触れてみれば、我々の心に訴えかけてくる魅力的な言葉が詰まっていることに気づく。生き生きとしたトマス哲学の根本精神の秘密を、理性と神秘の相互関係に着目して読み解く。
目次
第1章 トマス・アクィナスの根本精神(トマスの「新しさ」;キリスト教とアリストテレスの統合 ほか)
第2章 「徳」という「力」―「枢要徳」の構造(トマス人間論の中心概念としての「徳」;「枢要徳」と「神学的徳」 ほか)
第3章 「神学的徳」としての信仰と希望(信仰―知性による神的真理の承認;恩寵と自由意志の協働 ほか)
第4章 肯定の原理としての愛徳(神と人間との友愛としての愛徳;「神からのカリタス」と「神へのカリタス」 ほか)
第5章 「理性」と「神秘」(受肉の神秘;「最高善の自己伝達」としての受肉 ほか)
著者等紹介
山本芳久[ヤマモトヨシヒサ]
1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科(哲学専門分野)博士課程修了。博士(文学)。東京大学大学院総合文化研究科准教授。専攻は哲学・倫理学(西洋中世哲学・イスラーム哲学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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