出版社内容情報
60歳にして初の語学留学! 毎日肩こりでグッタリしながらも、宿題をこなし、ゴミ出しを手伝い、タコスを買い、言葉を通じてこの国の様々な顔を知る。名翻訳家・エッセイストによる、最高に面白い語学留学体験記。
内容説明
これまで何度も挫折してきたラジオ講座。60歳にして決意した、いざメキシコへ語学留学!毎日肩こりでグッタリしながらも、若者にまじって授業を受け、大家さんのゴミ出しを手伝い、街角でタコスを買い―語学学習を通じてこの国の様々な顔を知る。名翻訳家・エッセイストによる、サイコーに面白い奮闘記。
目次
1 修行前(やっぱり、やってみよう;キューバで肩がこる;凸凹の『オン・ザ・ロード』 ほか)
2 修行中(ホームステイは「天ぷら」から;最初の昨文は犬;グリンゴたちの歓声 ほか)
3 仲間たち(キムの迷走する夢;ジャックの『孤独の迷宮』;ピーターとルイスの動機 ほか)
著者等紹介
青山南[アオヤマミナミ]
1949年福島県生まれ。翻訳家、エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
86
アメリカの小説を翻訳してきた著者がそれまですこしずつ勉強していたスペイン語をしっかり教わるためにメキシコへ単身ホームステイして学ぶ。途中で様々な人々と触れ合いながらメキシコの文化や暮らしも紹介する。アメリカ小説のなkでメキシコという土地はよく出てくるようだ、そこがスペイン語を学ぼうとした動機、しかし61歳になって語学を学ぶそれも現地でということは大変だったと思う。語学を学ぶ、大事な学び方ということがこの本には書かれていると感じた。途中出てくるスペイン語の解説も楽しい。図書館本2017/11/09
seacalf
54
数年前からコツコツと外国語を学んでいる身なので、60歳という大先輩の奮闘記には大いに興味あり。外国語習得の後押しとしての当ては外れたけれど、メキシコ雑学としてはこれがめっぽう面白い。程よい匙加減で知の好奇心を大いに満たしてくれる。ナランハの香り、カフェテリア、街の洗車屋、停まりたがらないバス、ジャクルト、アボカドと弁護士、美しい寿司マキモノ、有名な『死者の日』、カンクン。いやあ飽きない飽きない。俄然、メキシコという国に興味が湧く。蛇足ながら紹介されているqué hora esのYouTube動画に大爆笑。2017/12/06
penguin-blue
43
メキシコの語学学校の様子や、共に学ぶ色々な国からの学生たち、ホームステイ先での生活などなかなか面白かったけれど「よし、いくつになっても遅くない。頑張ろう!」とはいかなかったのは作者がもともと語学を生業とする人であり、未知の体験にある程度年齢を経てから飛び込む、という気後れやコンプレックスや清水の舞台から飛び降りる感を感じなかったからかもしれない。とはいえ、語学を改めて学びたいなあ、でもものになるかなあ、という気持ちに変わりはないのだが。2019/05/23
にがうり
28
「ラジオ講座に何度も挫折して」の宣伝文句に「そう! そう! そうなのよ!」と飛びついた。ポチったあとで著名な翻訳家の著者と同じ土俵に立てるわけないじゃんと冷静になったが、そこは置いといて。英語の達人が、スペイン語学習に肩をゴリゴリに凝らせて四苦八苦している様子が微笑ましく、親近感を覚える。そうか、旅行半分で短期の語学学校に入る手があったか。これなら一生引きずるであろう海外に住んだことない&語学コンプレックスを一気に払拭できるよね。できればシニアになる前にチャレンジしたい。2017/11/28
なにょう
23
始めるのに遅すぎることはない。60の外国語修行。スペイン語の学習とメキシコのこと。今や外国に行ってただ物見遊山で終わるのはもったいない。メキシコでは1週間単位で語学学校に在籍することが可能。ホームステイしながら学校へ行く。周囲に耳をそばだて、推理と憶測で言葉を学んでいく。門前の小僧習わぬ経を読むってやつ。★メキシコの文化・歴史にも触れ、読み応えがあった。2017/10/10