出版社内容情報
歴代首相を輩出し、王子や王女も通った寄宿学校。その伝統と変遷を、文学や演劇でたどる。
内容説明
歴代首相をはじめ著名人を輩出した、イートン、ハロウなどの寄宿制私立名門校パブリック・スクール。階級が根強く残るイギリス社会において、上流階級の子弟の教育機関でありながら、文化の一部として広く国民に共有されてきた。独自の慣習からスポーツ、同性愛まで、小説や映画などからそのイメージの成立と変遷をたどる。
目次
第1章 パブリック・スクールの成り立ち
第2章 「学校物語」とイメージの確立
第3章 理想の裏側
第4章 女子のパブリック・スクール
第5章 グラマー・スクール
第6章 現代のパブリック・スクール
著者等紹介
新井潤美[アライメグミ]
1961年生まれ。1990年東京大学大学院博士課程満期退学。専攻は比較文学比較文化。現在、上智大学文学部教授、学術博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
38
近く「ノブレス・オブリージュ」が刊行されるようなので、著者の過去の著作を読んでみました。パブリック・スクールはもともと慈善事業としての教育から出発してエリート教育を行う学校に変遷していったというのは興味深く感じました。いわゆる私塾をプライベートとするのと対立した概念だったようです。男子のみ以外にも女子のパブリック・スクールやそれよりも少し格が下がるグラマー・スクールなどの記述もあってイギリスはやはり階級社会なのだと改めて感じました。2021/12/08
ごへいもち
27
この著者にしては面白さがイマイチ(特に後半)2017/03/08
こぽぞう☆
20
読みたい本に登録して間も無く、図書館の新刊の棚で発見!ラッキー。イギリスの小説が好きなので、その背景として必ず出てくるパブリック・スクールについて詳しく知りたいと思っていた。多くの文献をあげて伝統や生活を網羅している。2017/02/21
べべっち
18
【図書館】英国モノにはほぼ必ず出てくるパブリックスクール。どんなものかザックリ掴むには良い1冊でした。参考文献もたくさん載ってます(英語ですが(^^;)2017/02/16
きなこ
16
お金持ち向けの学校、という認識だったけど、元々は教会つきの学校で聖職者を育てる目的だったのは意外だった。グラマースクールを経て、今の形になるまで。イギリスの文化。階級社会。教育のあり方の文化的違い。時代の変化。などについて認識を新たにした。2018/10/11
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