岩波新書<br> 瞽女うた

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瞽女うた

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004314851
  • NDC分類 384.38
  • Cコード C0273

出版社内容情報

紺絣に丸笠、手ぬぐい頬かむりの盲目の女性が、門々を巡り歩き三味線伴奏で唄う――関八州・甲信越を中心に活躍した旅芸人、瞽女は、縁起物の門付け唄から人情話や時事ネタの語りものまで、芸能の最新流行を絶えずレパートリーにして渡世を凌いだ。その芸と生業、とりまく社会の姿を掘りおこし、「歌を聴く」文化を考える。

内容説明

家々を巡り歩き三味線伴奏で歌う盲目の女旅芸人、瞽女。関東甲信越など日本各地に見られた姿は失われて久しく、録音や映像も少ない。門付け唄から長尺の段物まで、近世以降の芸能の流行を絶えずレパートリーに加え渡世を凌いだその演目と演奏を様々な史料から読み解き、芸能者の生業と組織、迎え入れた社会、歌を聴く文化の変容を考える。

目次

序章 門付け唄を聴く
第1章 瞽女の時代―宿命から職業芸人へ
第2章 近世旅芸人と瞽女
第3章 瞽女を支えた社会
第4章 瞽女は何を歌っていたか―音楽文化の流行と流通
第5章 越後の瞽女唄―節回し・三味線・物語
終章 終わらない終わり―瞽女が残したもの

著者等紹介

グローマー,ジェラルド[グローマー,ジェラルド] [Groemer,Gerald]
1957年アメリカ合衆国生まれ(国籍はオーストリアと米国)。ジョンズ・ホプキンス大学ピーボディ音楽院博士課程修了、音楽博士(ピアノ)。東京芸術大学大学院音楽研究科博士課程修了、芸術博士(音楽学)。現在、山梨大学大学院教育学研究科教授。専攻、音楽学・芸能史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chanvesa

24
これまで漂泊の芸能の民については、小沢昭一さんの研究や網野理論での差別民としての側面が強かった。しかし、この本では瞽女と呼ばれる人々が、互助の仲間組織(57頁)やお上に協力を求め仲間を保護した(126頁)ということが書かれており、驚いた。近世の中で生き抜くしたたかさなのだ。よく考えればそういう側面があっても不思議ではない。しかし、明治以降の近代化と東京音頭に代表される音楽の近代化に、瞽女うたが敗北したという指摘は、あまりにきれいな論理の運びのような気がする。反論できる根拠はないけど。でもすごい問題提起だ。2015/05/03

なにょう

20
8割程度読了。むかしむかし、目が見えないけど芸能の技能でもってむらむらを回る女の人たちがいた。Youtubeでチラッと動画を見た。複数人連れだって、目が見えないのに前の人につかまってトコトコ歩いていく女の人たち。★江戸期、瞽女はめでたいものとされる。瞽女を家に泊める家ことは名誉となることもあった。明治期、近代化して瞽女たちは物もらい、乞食とみなされ、政権には圧迫された。しかし、人々は依然、瞽女の芸能を求め、かえって盛んな場合もあった。昭和期、蓄音器が登場し、さすがの瞽女の芸能も太刀打ちできなくなった。→2021/02/27

kuukazoo

14
瞽女とは三味線を弾き唄う盲目の女性の旅芸人、程度しか知らず。盲目の女性芸能者の存在は中世にも認められるが瞽女という名称で呼ばれるようになったのは近世になってからで、地域の中の職能集団として組織化され全国に拡がり、当時の音楽の担い手だったこと、幕府や藩が唄や楽器の演奏を視覚障害者の自立手段として認め権益を保護したこと、明治時代には一転して門付け芸の類は禁止され大打撃を被るが新潟では瞽女が守られたことなど初めて知ることばかりで大変勉強になった。消えていく(もう消えた)唄や曲や踊りについてもっと知りたくなった。2020/10/13

sasha

9
「瞽女(ごぜ)」というのは「盲御前」の変化だったのか。「最後の瞽女」と言われた小林ハルさんの評伝を読んでいたので瞽女さんについては多少の知識があったが、古くは甲信越だけではなく日本各地に存在したんだね。我が埼玉県にも瞽女さんがいたのには少々びっくり。季節ごとに門付けに訪れる瞽女さんは、娯楽の少ない時代には待ち望まれた存在だった。でも、ラジオやテレビ等の出現で瞽女さんも徐々に少なくなった。そして、晴眼者に受け継がれた瞽女唄は、瞽女唄であって瞽女唄でない気がする。2014/06/01

ミキ

6
2024-21:まず外国人が記した研究書というのが驚き。結論は飛躍しすぎ。瞽女の歴史だけで充分。2024/03/27

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