出版社内容情報
アメリカの国立公園を巡っていると、しばしば、「ロードサイド・ジオロジー」というガイドブックを手にしている人たちに出会います。重要な見どころを車で移動しながら訪ね、その公園の自然や風景がどのようにして生まれたのかを地学的に解説した本です。「地学的」と言うと縁遠い感じに聞こえるかもしれませんが、あちらの国では地元の小さな本屋さんや公園のビジター・センターでごく普通に売られています。日本には観光ガイドや登山ガイドは沢山ありますが、残念ながら、そういうガイドブックはほとんどありません。その最初の本を、日本が世界に誇る富士山でつくってみようと考えてできたのが本書です。
内容説明
富士山―。弧をえがいて屹立する、その美麗な姿は、私たち日本人の心をとらえてやまない。荒々しく迫る山肌、清らかな湧水、鬱蒼と生い茂る森林。長年、富士を間近で見つめてきた著者をガイド役に、その豊かな自然を旅する。七つの探訪コースをめぐりながら、世界に誇る富士山の魅力を存分に味わう。
目次
序章 富士山の基礎知識
第1章 江戸幕府をゆるがした噴火―宝永噴火コース
第2章 変わる麓のすがた―貞観噴火コース
第3章 土砂に埋もれた原野―東麓コース
第4章 火の道、水の道―南東麓コース
第5章 崩れゆく富士山―西麓~南西麓コース
第6章 相模国をおびやかした噴火―北麓コース
第7章 富士山頂―山頂登山コース
著者等紹介
小山真人[コヤママサト]
1959年静岡県浜松市生まれ。静岡大学理学部卒業、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。現在、静岡大学教育学部総合科学教室教授/防災総合センター副センター長。専攻、火山学、歴史地震学、地震・火山防災(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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