出版社内容情報
軍事政権からの民主化,巨額の債務国から債権国への転換,女性大統領の誕生,そしてGDP世界6位に――.この四半世紀余りに劇的な変化を遂げたブラジル.発展の軌跡を,政治,経済,社会,対外関係からたどり,その実相に迫る.民主化はなぜ起きたのか,経済発展の原動力は何
内容説明
軍事政権からの民主化、巨額の債務国から債権国への転換、女性大統領の誕生、そしてGDP世界6位に―。この四半世紀余りに劇的な変化を遂げたブラジル。発展の軌跡を、政治、経済、社会、対外関係からたどり、その実相に迫る。民主化はどう展開したのか、経済発展の原動力は何か、そして、どのような課題が残されているのか。
目次
第1章 ブラジルは、いま(初の女性大統領;経済の飛躍と歴史的段階;貧困撲滅、そして社会統合・国家統合へ)
第2章 軍政から民主制へ―体制移行と政治・経済の変容(軍事政権の誕生;軍政の正統性;軍部の退出;文民政権と政治の混乱;経済危機の克服;成長軌道;米欧金融危機、試される実力)
第3章 新生ブラジルの制度設計―改革の積み重ね(国のかたち―大統領制、連邦制、民主憲法;選挙・政党・文民統制;変わる政治風土・政治文化;民営化と外貨参入;金融安定化のシステム;政府・企業・市民社会の協働;多様な人々の包摂―社会の統合にむけて;貧困克服のための制度―ボルサ・ファミリア、最低賃金;教育改革―人的能力の引き上げ)
第4章 世界の表舞台へ―その原動力は何か(姿を変えた資源大国;広大な国土の活用;環境との折り合い;内需の拡大―消費パワー;変わる生活と就労スタイル;産業力・企業力;高まる国際プレゼンス―G20と「大統領外交」;広がる貿易パートナー―全方位外交と対米・対中関係;隣接国との結びつき―メルスコールと南米諸国連合;国際化の進展)
終章 日本とブラジル―遠くても近い国に(長い歴史と重層的関係;相互補完関係を超えて)
著者等紹介
堀坂浩太郎[ホリサカコウタロウ]
1944年東京都に生まれる。1968年国際基督教大学教養学部卒。1970‐83年日本経済新聞記者。1978‐82年同サンパウロ支局特派員。1983‐2010年上智大学外国語学部講師、助教授、教授。専攻、ラテンアメリカ地域研究。現在、上智大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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