岩波新書<br> 震災と情報―あのとき何が伝わったか

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岩波新書
震災と情報―あのとき何が伝わったか

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784004313434
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0236

出版社内容情報

届かない警報、つながらない電話、公式発表を繰り返す大手メディア……。危険は迫っているのか、いないのか? 震災発生後、私たちはいくつかの情報空白に遭遇してきた。危機を生きるために必要な情報と知識は何か。有効な情報手段はどのようなものであったか。三月一一日東日本大震災発生からの六ヶ月を検証する。

内容説明

届かない警報、つながらない電話、公式発表を繰り返す大手メディア…。震災発生後、私たちは二種類の情報空白に遭遇した。危機を生きるために必要な情報と知識は何か。そして有効な情報手段は何か。国内外の各種メディア・研究機関、インターネット上の情報を追跡し、二〇一一年三月一一日東日本大震災発生からの六ヶ月を検証する。

目次

序章 震災前 国内デジタル社会
第1章 最初の1時間 どこへ向かうべきか
第2章 最初の24時間 連絡が取れない中で
第3章 最初の1週間 避難すべきかどうか
第4章 最初の1ヶ月 どんな説明がなされたか
第5章 最初の6ヶ月 だんだんわかってきたこと

著者等紹介

徳田雄洋[トクダタケヒロ]
1951年、東京に生まれる。1977年、東京工業大学大学院博士課程中退。理学博士。カーネギーメロン大学(1983‐84年)およびピサ大学(1999年)で客員科学者。現在、東京工業大学大学院教授。専門、ソフトウェア生成系、情報ネットワーク2004年ウェブ工学国際会議最優秀論文賞(ミュンヘン)受賞。著書、「はじめて出会うコンピュータ科学(全8冊)」(岩波書店、1990。1991年産経児童出版文化賞大賞、1991年韓国語版、1994年中国語版、2003年電子書籍版)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

14
3.11の地震発生時から、いかなる情報が流されていき、流されなかったのか、時系列に羅列しながら、メディア、インフラ、インターネット等の問題点を炙り出していく。しかし、読み進めていくと、いつの間にか原発事故に関する記述が大半を占めていくようになる。どうやら著者は反原発の立場のようなのだが、そのイデオロギーが、震災時の情報空白を検証するという本来の主旨を歪めてしまっているように思えてくる。(つづく)2012/03/29

退院した雨巫女。

11
《私‐図書館》朝、地震があり、2分後にテレビのテロップがでて、震度4でした。5分後震度2でした。えっ!どういうこと。それから、10分後、携帯電話に、地震情報きました。2012/03/12

壱萬参仟縁

2
震災でパニックに陥っていた方々が本当に知りたかったのは、シンプルなものに思える。親族の安否、食事やトイレ、薬や仮設住宅、といった最低限の情報ではなかったろうか。そして、何よりも原発からの汚染状況である。この新書の場合、活字の中では大きめのサイズである。人災である原発事故は、戦争と似ている構造にも見えるのは評者だけだろうか。上記の内容は戦時下での不安と似ているからである。いまだに疑問なのは、太平洋に汚染水を垂れ流したが、それは国際法違反ではないかということ。122ページの地図を見れば、そのことが理解される。2012/11/27

おらひらお

1
2011年初版。時間ごとの区切りを章とすることはユニークですが、もう少し掘り下げが欲しいところ。でも刊行年次をみると仕方なしか。2017/01/25

霜月紅葉

1
高校生でも、文系であってもわかりやすく書かれている。震災が起きた時から時系列にそって、震災に対するインターネット、テレビの発する情報と原発についてデータを元に詳しい数字付きで解説してある。2012/03/11

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