出版社内容情報
90年代以降,すでに先進国は「非原子力化」のステージにある.「省エネ」を超えた効率利用,再生可能エネルギーの活用は常識.さらに電力の選択を主張する「グリーン電力」へ.この20年の各国の変化をふりかえり,市民風車やグリーン電力制度の実践を紹介,企業・NGO.消費者・行政の協働と成熟社会による選択を再提言する.
内容説明
エネルギーの選択は、どのような未来を選びとるのか、社会のあり方の選択の問題でもある。電力のグリーン化をキーワードに、カリフォルニアやドイツでの「省エネ」を超えたエネルギーの効率利用、再生可能エネルギー活用の実践をふまえ、政府・企業・NGO・消費者の協働にもとづく、未来志向的な「脱原子力大国」への政策転換を提言。
目次
第1章 なぜ原子力発電は止まらないのか(福島第一原発事故の教訓;なぜ原発建設は続いてきたのか;札束と権力―原子力施設受容のメカニズム;原発推進路線の袋小路)
第2章 「グリーン化」は二一世紀の合い言葉(原子力離れと電力のグリーン化;サクラメント電力公社の再生が意味するもの;地球温暖化と「原子力ルネサンス」;電力をグリーン化するために)
第3章 地域からの新しい声(巻原発住民投票の背景と帰結;再生可能エネルギーによる地域おこし;市民風車と市民共同発電)
第4章 脱原子力社会に向けて(エネルギーとデモクラシー;ドイツはなぜ脱原子力に転換できたのか;日本の選択)
著者等紹介
長谷川公一[ハセガワコウイチ]
1954年山形県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学博士。東北大学大学院文学研究科教授。環境社会学、社会運動論、市民社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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