出版社内容情報
感染症との闘いは人類に勝利をもたらすのだろうか.防疫対策による封じ込めは,大きな悲劇の準備にすぎないのかもしれない.共生の道はあるのか.感染症と人類の関係を文明発祥にさかのぼって考察し,社会が作り上げてきた流行の諸相を描き出す.共生とは理想的な均衡ではなく,心地よいとはいえない妥協の産物ではないか.
内容説明
感染症との闘いは人類に勝利をもたらすのか。防疫による封じ込めは、大きな悲劇の準備にすぎないのか。共生の道はあるのか。感染症と人類の関係を文明の発祥にさかのぼって考察し、社会が作り上げてきた流行の諸相を描き出す。共生とは理想的な均衡ではなく、心地よいとはいえない妥協の産物ではないのだろうか。
目次
プロローグ 島の流行が語ること
第1章 文明は感染症の「ゆりかご」であった
第2章 歴史の中の感染症
第3章 近代世界システムと感染症―旧世界と新世界の遭遇
第4章 生態学から見た近代医学
第5章 「開発」と感染症
第6章 姿を消した感染症
エピローグ 共生への道
付録 麻疹流行の数理
著者等紹介
山本太郎[ヤマモトタロウ]
1964年生まれ。1990年長崎大学医学部卒業。医師、博士(医学、国際保健学)。京都大学医学研究科助教授、外務省国際協力局を経て、長崎大学熱帯医学研究所教授。専門は国際保健学、熱帯感染症学。アフリカ、ハイチなどで感染症対策に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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