内容説明
文化大革命の嵐が過ぎ去り、中国は新たな試練の時代を迎えようとしていた。疲弊しきった経済をどう立て直すか。雌伏の時を乗り越え、厳しい権力闘争を勝ちぬいた〓(とう)小平が、改革開放に向けて舵を切る。計画経済から市場経済へ。社会を根底から変える大転換が始まった。中国台頭の起源をさぐり、その道すじをたどる。
目次
第1章 革命から発展への転換 一九七二‐一九八二(急進主義と開発主義―文革後半の葛藤;「二つのすべて」か実践か―イデオロギー闘争の継続 ほか)
第2章 改革開放をめぐる攻防 一九八二‐一九九二(自主独立外交の模索;改革と開放の進展と停滞 ほか)
第3章 社会主義の中国的変質 一九九二‐二〇〇二(南方談話と朱鎔基改革;ナショナリズムの台頭 ほか)
第4章 中核なき中央指導部 二〇〇二‐二〇一二(科学的発展観の提唱;党内論争の噴出 ほか)
終章 超大国候補の自信と不安 二〇一二‐二〇一四(第一八回党大会と習近平政権の成立;習近平政権の内政面での方向性 ほか)
著者等紹介
高原明生[タカハラアキオ]
1958年神戸市生まれ。1981年東京大学法学部卒業。サセックス大学大学院博士課程修了。現在、東京大学大学院法学政治学研究科教授。専攻は現代中国政治
前田宏子[マエダヒロコ]
神戸市生まれ。1996年大阪大学法学部卒業。1999年京都大学大学院法学研究科修了。現在、PHP総研国際戦略研究センター主任研究員。専攻は中国外交・安全保障政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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