内容説明
名誉権と表現の自由は時として衝突する。そのせめぎあいをどう調整したらよいのか。インターネット上の誹謗中傷や、損害賠償の高額化といった新たな問題をどのように考えるのか。七つの事件をたどりながら、名誉毀損をめぐる法的な枠組みを分かりやすく解説。表現の自由が危機にあるという問題意識から、今後の裁判のあり方を考察する。
目次
第1章 名誉毀損とは何だろうか
第2章 表現の自由をめぐる攻防(現職の総理が小出版社を訴えた―森喜朗首相対雑誌『噂の真相』事件;意見が名誉を毀損したら―長崎教師批判ビラ事件;ネット上の中傷をどうするか―動物病院対2ちゃんねる事件)
第3章 判例の枠組み―「相当性」の基準とは何か(事実を真実と信じたことに「相当の理由」があればよい―「署名狂やら殺人前科」事件;刑事事件でも「相当性」の基準が使われる―『夕刊和歌山時事』事件)
第4章 名誉毀損の救済手段とは(事前差止めはどんなときに認められるか―『北方ジャーナル』事件;損害賠償が高額化する―女優X氏対『女性自身』事件)
終章 名誉毀損裁判のこれから
著者等紹介
山田隆司[ヤマダリュウジ]
1962年生まれ。2008年大阪大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。現在、読売新聞大阪本社記者。専攻は憲法、メディア法。所属学会:日本公法学会、日本マス・コミュニケーション学会、全国憲法研究会、関西憲法判例研究会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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