内容説明
子どもをめぐる悲惨な事件の報道が跡を絶たない。いったい、この種の事件の背景に何があるのか。本書では、実態を把握し、抱かれがちな誤解を解き、なぜ適切な介入が困難なのか、解決のためにどうすればいいのかを考察していく。制度改革への緊急提言をも盛り込みつつ、あらゆるいのちに力強いエールを送る「心の救急箱」。
目次
第1章 性的虐待の基礎知識
第2章 性的虐待の要因
第3章 「小児性愛」という欺瞞
第4章 子どもによる性的加害
第5章 男子への性的虐待
第6章 性的虐待対応の六つの困難性
第7章 子どもの話を聴く
第8章 制度改革への提言
第9章 発見と隠蔽の歴史は繰り返される―「女性の人権」から「蘇った記憶論争」まで
第10章 虐待を超える力―あるサバイバーの闘い
著者等紹介
森田ゆり[モリタユリ]
早稲田大学卒業、Graduate Theological Union大学院卒業。1981年より、アメリカと日本で、子ども・女性への暴力防止専門職の養成に携わる。その後7年間、カリフォルニア大学主任研究員として、多様性、人種差別、性差別など人権問題の研修プログラムの開発と大学教職員への研修指導に当たる。日本にCAP(子どもへの暴力防止)プログラムを紹介。現在は、エンパワメント・センターを主宰し、行政、企業、民間の依頼で、多様性、人権問題、虐待防止などをテーマに日本全国で研修活動をする。「MY TREEペアレンツ・プログラム」(虐待する親の回復支援)を開発し、実践者を養成している。1988年に朝日ジャーナル・ノンフィクション大賞を受賞、1998年に産経児童出版文化賞を受賞、2005年に第57回保健文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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