岩波新書
テレワーク―「未来型労働」の現実

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  • サイズ 新書判/ページ数 209p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004311331
  • NDC分類 336.4
  • Cコード C0236

内容説明

自宅のパソコンを使ったり、出先でモバイル機器を利用しながら、オフィス以外の場所で仕事をする―テレワークとはそうした「柔軟な」働き方をいう。はたしてこれは仕事と生活を調和させた「夢の未来型労働」なのか。それとも働き手の私生活に食い込んでくる歯止めのない労働の安売りなのか。データを駆使して検証するその実像と問題点。

目次

第1章 テレワークは新しい働き方か
第2章 在宅勤務とワークライフバランス
第3章 モバイルワークとオフィス革命
第4章 テレワークという名の自宅残業
第5章 在宅ワーク―家事・育児と仕事を両立させる切り札か
第6章 労働が見えなくなるということ

著者等紹介

佐藤彰男[サトウアキオ]
1957年兵庫県生まれ。甲南大学大学院博士課程単位取得退学。社会学博士。専攻は社会学・情報社会論。現在、大手前大学現代社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Porco

6
実際にコロナという外圧により少し前にテレワーク元年とまで言われたが、それじゃあテレワーク元年より前のテレワークはどうだったのだろうということで手にとった。ただ、結局のところ敷居を低くしたために安く見られてる専門性の高い仕事と仕事量の可視化やマネジメントの問題など元年以降でもテレワークやリモートワークで発生している問題と何も変わるところがないという。1番驚いたのが90年代から組織立って推進進めていたこと。これが必要にせまられて元年と呼ばれたのが30年近く経ってからって...2023/08/11

takao

4
ふむ2024/02/29

へい

3
会社の空き時間に読み進める。「強制された自発性」という言葉が一番印象に残ったし、一番如実に表している言葉だなと思った。これからは個人の裁量で業務をこなせということなのだろうけれど、個人の裁量でできる人はどんどん会社勤めは辞めて、独立するんじゃないかと思う。しかしもはや現代社会はどこを切っても金太郎飴のごとく短期的に極端に成功した人のやり方を推奨してできない人間をふるいにかけるような割と場当たり的なやり方が礼賛されているよなと思う。しかもタブレット端末の登場でさらにモバイルワーク型は苛烈な働き方になっている2019/05/31

PAO

2
「「女性の能力を活用する」はずのテレワークが、女性の家事労働への緊縛を強化するという面も否定できない。」という一文は「未来型労働」「夢の在宅勤務」として良い面ばかりが強調されるテレワークの見過ごされているデメリットを鋭く指摘していると思いました。また、「労働の不可視化」にも怖いものを感じます。 2017/12/17

らむし

1
私は副業でテレワークをしたいと思っていたので、参考に読んでみました。 かっこいいなー、稼ぎまくってるんだろうなー、と思っていたMRはまさかの長時間労働だった。全員が、1日、12時間働いているわけではないだろうが、他人の都合にあわせる営業はつらすぎだろ。5章からは参考になった。私もネットビジネスは時給で計算するとあまりにも低い!と思っていた。開発とかデザインやら、新しい物を作れないと金にならないんだな。、、、農業でもするか。2020/06/13

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