岩波新書
西洋陶磁入門―カラー版

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  • サイズ 新書判/ページ数 196p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004311171
  • NDC分類 751.3
  • Cコード C0272

内容説明

器ひとつにドラマあり。ヨーロッパの代表的なやきものの魅力を、背景となる歴史や生活文化とともに楽しむ。古代ギリシア饗宴の器、煌めくスペインのラスター彩陶器、イタリア・ルネサンスのマヨリカ陶器、オランダやフランスの色鮮やかな花器や食器、マイセンやセーヴルの華麗な磁器、新時代を画したウェッジウッドなどをめぐる物語。

目次

第1部 古代・中世(神々の器―古代ギリシアの陶器;夫婦円満―古代エトルリアの陶棺;騎士たちのジャグ―イギリスの中世陶器;イスラムの煌き―スペインのイスパノ・モスレク陶器)
第2部 ルネサンス(ルネサンス美人―イタリアのラスター彩陶器;イストリアートの皿―イタリアのマヨリカ陶器;グロッタの器―フランスの彩釉陶器;鬚徳利異聞―ドイツの塩釉〓器(せっき)
アウグスト少年の宝物―ドイツのタイル・ストーブ)
第3部 17・18世紀(国王万歳―イギリスのスリップウェア;バブルの果て―オランダのデルフト陶器;食の国の白い器―フランスのファイアンス;錬金術師の磁器―マイセンの白磁;磁器の動物園―マイセンの磁器彫刻;香で萠船―フランスのセーヴル磁器;エトルリアの人―ウエッジウッドのジャスパーウェア

著者等紹介

大平雅巳[オオヒラマサミ]
1953年東京生まれ、西洋陶磁史家。1976年早稲田大学第一文学部美術史学専攻卒業。長年、美術専門の編集者として陶磁器・考古学関係の書籍編集にたずさわるかたわら、ヨーロッパ陶磁史を専門に研究し、執筆・講演活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

77
古代からの西洋の陶磁器の歴史をふんだんなカラー写真とともに楽しめます。私は昔から好きで、マイセンやデルフト、セーブル、ヘレンド、ロイヤルコペンハーゲンなどをささやかながら集めてきました。ここにはなぜこのような陶磁器が発展してきたのかということもよくわかります。2015/09/03

kaizen@名古屋de朝活読書会

3
西洋の陶磁器でも、安価なものがあるはずだが、本書は高そうなものばかりを紹介しているのが気がかりだった。 古代ギリシャのクラテルで、神話図がついたものが最初にある。 古代エトルリア、イギリスの中世陶器、イスラムの煌き(スペイン)、ルネサンスなどの西洋の陶磁器の歴史の紹介がある。 最近では、マイセン。ウェッジウッドのジャスパウェアなどへ展開されている。 日本にあるものでは、岩崎邸のミントンタイルを最後に紹介している。 できれば、日常品の西洋の陶磁器の紹介をしてほしい。2010/02/14

ろーじゃ

3
西洋陶磁に興味が湧いた人への最初の1冊におすすめです。フルカラーかつ薄いのですぐ読み終わるし、各陶磁が出来た背景も描かれているので、次の本へ進みやすいです。個人的にはマイセンみたいな白磁が好みです。2012/08/13

千住林太郎

2
古代ギリシャから産業革命までの西洋陶磁器の変遷を追った本。全部で16章あるが、各章ごとに独立しているためどこから読み始めても問題ない。写真も豊富で、西洋陶磁の美しさを充分に堪能できる。マイセンが1710年に白磁の製造に成功するまでは、中国の磁器を輸入するしかなかったというエピソードやオランダが磁器に似せた陶器を「デルフト陶器」として売りさばいた話などが興味深い。イギリスの黒釉のジョッキや、スリップウェアなどの日用品も心を惹く。西洋陶芸の奥深さを知る本。2018/07/15

takao

1
ふむ2022/03/22

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