内容説明
幼い頃から自分の身体に違和感をもっていた著者は、二七歳のとき「男性」として生きることをやめ、やがて「女性」として暮らすようになった。今、さまざまな困難を抱える人々の声を聴き、見過ごされがちな問題を可視化するために発言をつづける。誰もが自分らしくのびやかに暮らせる「寛容な社会」を創るための熱いメッセージ。
目次
第1章 「私の戸籍は男性です」―政治家になった
第2章 私は誰?―性を見つめて
第3章 性を移行する―居場所を探して
第4章 性別変更に道を拓く―「性同一性障害者特例法」の成立をめぐって
第5章 ちいさな声、声にならない声―当事者のニーズを掘り起こす
第6章 沈黙から発言へ―「変える」方法
第7章 「フツウ」って何だろう―寛容な社会とは
著者等紹介
上川あや[カミカワアヤ]
1968年東京都生まれ。1990年法政大学経営学部卒業。1998年「性同一性障害」であるとの診断を受ける。2003年4月「性同一性障害」であることを公表の上、世田谷区議会議員選挙に立候補し当選、同年5月より世田谷区議会議員。2000年1月から「性同一性障害」を抱える人向けの勉強会や交流会、一般向けのシンポジウム開催など、「性同一性障害」をもつ人々の自助・支援活動に携わる。現在では、性の問題に限らず、多様な社会的少数者の環境改善に関心を寄せている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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