内容説明
王様も政治家も神様も、おかまいなしのイギリス・ユーモア!痛烈なからかい、目を覆うほどバカバカしいギャグ、ほろりとさせる優しい笑い―“笑い”と“英国”をこよなく愛する著者が、十八世紀から現代まで縦横無尽に例をとり、豊富な「笑いの文化遺産」の中に英国文化の本質を読み解く。『パンチ』等の貴重な図版も多数収録。
目次
第1章 笑いの王様―なぜ国王が必要なのか
第2章 政治家なんて―首相は踊る
第3章 御主人様はアホですから―執事の伝統
第4章 大英パロディ帝国―室内便器から株式売買まで
第5章 パロディまみれの島―『ピーター・パン』もミルトンも
第6章 聖書も、戦争も―笑いのアナーキズム
第7章 もしも私がゲイならば―Q.Cへのラブレター
著者等紹介
富山太佳夫[トミヤマタカオ]
1947年鳥取県西伯郡に生まれる。1973年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。専攻、19世紀イングランド小説。青山学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Koning
27
なんというか岩波新書なんだよね?これ。と、表紙カバーを何度となく確かめてしまった俺ガイル(ふるっ。すでに他の方も書いてらっしゃいますがこの本自体が岩波新書の赤というブランドをパロディーにしてる節があったりして前書きあたりからのどうにもツッコミを入れたくて仕方なくなるよーなアレコレも含めて恐らくは全部確信犯。紳士といえばビール腹にスリングショット水着にシルクハットを着用し、というあの姿を思い出してしまうような病人はもとよりBBCが真面目にエイプリルフールのネタを仕込んでることとかそういうから(続く2015/06/24
viola
13
なんだか酷評されていますけれど、結構笑えましたよ。イギリスのエスニック・ジョークは嫌いだし、ユーモアを分かっているかと問われるとNOとしか言えませんが、それなりに英文学を読んでいて、ヴィクトリア朝が好きであれば結構ツボに入りそうなんですけどね・・・。チャールズ皇太子のあの写真は、確かにドビーに似てる!(あんまりこういうので笑いたくないが)シェイクスピア劇に登場する国王は異様である。呆けた天皇や化けて出る天皇の登場する文学作品が400年にわたって楽しみ続けることが日本で出来るだろうか?・・・確かに!2011/04/03
浅香山三郎
9
英国人のユーモア感覚といふのは、よく話題になるが、大英帝国の最盛期から現代まで、ヴィクトリア女王からハリー王子迄、相手が王族だらうが政治家だらうが容赦なくネタにする伝統について本書は論じる。ときにどぎつく、賛否両論を生むこのユーモアは、庶民の武器であり、お高くとまつた権威的なものを庶民の感覚の地平に引き下ろすやうな、親しみをもたらすといふ作用があつたといふ。第7章の「もしも私がゲイならば」は、マイノリティーの問題をユーモアの力を用ゐて問題提議してゆく、戦略的な効用についても論じてゐる。2022/03/27
Saiid al-Halawi
9
意外にも(?)デブとかおしりとか品性を欠いたジョークも多く、爆笑できる感じじゃない。ただし政治家のジョン・プレスコットのところくそわらた。英国のダン・クエールや!2013/05/09
ネムル
7
フロイトやベルクソンのように笑いの発生要因を小難しい顔して考えるのでなく、笑いの前後のコンテクストを述べた本。こうした内容を変に肩肘張って語られても困るもんだが、「もちろん、笑いは所詮笑いであって、そのあとには何も考えないという人もいるだろうが、そういう人はさしあたりこの本の読者ではないとして、黙殺」といったノリで、まあ安心できようもの。やはりイーヴリン・ウォーなんかを訳しちゃうくらいだからな。2014/06/12
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