内容説明
『記・紀』にみる神々の記述には仏教が影を落とし、中世には神仏習合から独特な神話が生まれる。近世におけるキリスト教との出会い、国家と個の葛藤する近代を経て、現代新宗教の出現に至るまでを、精神の“古層”が形成され、「発見」されるダイナミックな過程としてとらえ、世俗倫理、権力との関係をも視野に入れた、大胆な通史の試み。
目次
1 仏教の浸透と神々―古代(神々の世界;神と仏 ほか)
2 神仏論の展開―中世(鎌倉仏教の世界;神仏と中世の精神 ほか)
3 世俗と宗教―近世(キリシタンと権力者崇拝;世俗の中の宗教 ほか)
4 近代化と宗教―近代(国家神道と諸宗教;宗教と社会 ほか)
著者等紹介
末木文美士[スエキフミヒコ]
1949年山梨県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。東京大学教授。専攻は、仏教学・日本思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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