内容説明
バブル崩壊後、不良債権処理とともに日本経済のなかで大きな位置を占めるようになった事業再生。そもそも事業再生とは何を目的とし、どのようにして実現するのか。注目を集めるM&Aなどの手法、各種ファンドなどのプレイヤー、ここ数年で抜本的改正を遂げた、事業再生を支える法や制度の内容とその背景について、第一人者が平明に解説する。
目次
第1章 事業再生とは何か―倒産・再建との関係(倒産・再建とは何か;財務・会計のキーワード ほか)
第2章 事業再生の手法とプレイヤー(アメリカ連邦倒産法大改正の衝撃;M&Aは事業再生の早道 ほか)
第3章 不良債権処理と事業再生(不良債権とその処理;諸外国は不良債権処理にどう対応したか ほか)
第4章 事業再生を支える法制度―より使いやすく(一般の私的整理;ガイドラインによる私的整理―早期迅速再生のための紳士協定 ほか)
著者等紹介
高木新二郎[タカギシンジロウ]
1935年千葉県生まれ。1960年中央大学法学部卒業。1963年弁護士、1988年裁判官(弁護士任官第1号)、東京地裁判事、山形地家裁所長、新潟地裁所長、東京高裁判事(部総括)を歴任、2000年獨協大学教授・弁護士復帰、2002年法学博士(東洋大学)、2003年現職。専門は倒産法、事業再生法、国際倒産法。現在、(株)産業再生機構産業再生委員長。中央大学法科大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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リョウ
1
法律の話にしては珍しくスラスラと読むことができた。事業再生については日々刻々と進化していて、5年くらい前に出されたこの本では古いという意見もあるようだが、それを差し置いても分かりやすく、読みやすく、事業再生について基本的なことを抑えるにはいい本だと思う。2010/07/15
yamanekoken
1
事業をどのような視点、手法で再生するか、という内容を想定していたのですが(そもそも甘いか!)違いました。私的整理のガイドラインから、民事再生法、会社更生法といった、法的アプローチも含めた「手続き論」です。ようは、ホントに苦しくなる前にとっととカミングアウトして再建した方がいいよ、という話。2009/07/20
人生についてのメモ帳
0
事業再生について、不良債権などの説明も交えながら解説している。ほとんどが法律の話で難しかった。基本的な用語の解説はないのである程度の知識は必要だが読みながらスマホで調べたら案外スラスラと読めた。要は、適当に誤魔化すんじゃなくて早めに再生させようねって話。2015/02/02
す○○
0
仕事の必要性から読む本は、なかなか熱中できない。2013/08/24
lokkyu
0
是非また読みたい。新聞記事ではちらほらと見るけど、具体的な事を知るにはありかと。2013/06/19