内容説明
きらびやかなフィナーレ、燕尾服のラインダンス―創立九十周年を迎えた現在もなお年間観客動員数二六〇万人を誇る宝塚。「派手で少女趣味で子どもだまし」との偏見にさらされながら、同時に根強い人気に支えられるその魅力は何か。戦争・占領、テレビ時代の到来という、いくつもの転機をへて、進化し深化する宝塚を読み解く。
目次
第1章 文化としての宝塚(近代/反近代/脱近代―宝塚のダイナミズム;子ども文化・少女文化・家庭文化の時代)
第2章 宝塚というジャンル(タカラヅカ・レヴュー・カンパニー;連関するジャンル ほか)
第3章 宝塚の越境と占領(戦下の宝塚;非常時の海外公演―ドイツ・イタリア・アメリカ ほか)
第4章 ジェンダー/セクシュアリティという視角(女性の「聖域」となるまで;レヴューのセクシュアリティ ほか)
第5章 宝塚というシステム(学校モデルの機能;出る人/作る人/見る人 ほか)
著者等紹介
川崎賢子[カワサキケンコ]
1956年宮城県生まれ。1981年東京女子大学大学院文学研究科修士課程修了。文芸・演劇評論家。早稲田大学現代政治経済研究所特別研究員。関東学院大学・共立女子短期大学非常勤講師。専攻は近代日本文学・文化
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件



